ポーツマス (原子力潜水艦)

USS Portsmouth (SSN-707)

USS Portsmouth (SSN-707)はアメリカ海軍に所属するロサンゼルス級原子力潜水艦の20番艦です。この艦の名前は、ニューハンプシャー州にあるポーツマス市に由来しています。この名前を持つ艦は、クリーブランド級の軽巡洋艦CL-102以来、4隻目となります。

艦歴

ポーツマスの歴史は、1973年12月10日に始まります。コネチカット州グロトンにあるジェネラル・ダイナミクス・エレクトリック・ボート社に建造が発注されると、1980年5月8日に艦が起工されました。そして1982年9月18日、ヘレン・ポー・グッドリッチ夫人により命名された後、進水を果たしました。就役は1983年10月1日で、艦長はドナルド・M・オルソン中佐が指揮を執りました。

就役からわずか3週間後、ポーツマスは最初の任務に出動し、グラナダでの救援活動を支援しました。この任務の功績により、艦は合衆国軍遠征章（Armed Forces Expedition Medal, AFEM）を受章しています。

1984年にはカリフォルニア州サンディエゴを母港とし、ポーツマスは中国返還後の香港に寄港した初のアメリカ海軍原潜となりました。この出来事は、冷戦の緊張が緩和されつつある時期の中で、重要な外交的意義を持っていました。

ポーツマスは、2004年9月10日にバージニア州ノーフォークで退役しました。設計寿命はまだ残っていましたが、コスト削減を目的として退役が決定され、核燃料の補給などの更新作業は行われませんでした。

功績と受賞歴

ポーツマスは、1995年から1996年にかけて活動した第5艦隊とニミッツ戦闘グループとの展開において、海軍殊勲部隊章および第11潜水戦隊司令部のBattle "E"を受章しました。この間、ポーツマスはその任務において卓越した成果を上げ、海軍の信頼を勝ち取りました。

さらに1997年には、第7艦隊と共に活動し、その際に海軍遠征メダルを獲得しています。

結論

USS Portsmouthは、多くの歴史的な任務を遂行し、アメリカ海軍の潜水艦としては数々の功績を残しました。艦名の由来やその活動に関して深く知ることは、アメリカ海軍の歴史を理解するために重要なポイントです。ポーツマスは、その頑丈な設計と先進的な技術により、多くの海軍士官たちにとって誇りとする艦艇となることでしょう。

関連する情報として、アメリカ海軍の艦艇一覧や、ポーツマスに関わるその他の海軍艦艇についても触れておくと良いでしょう。

もう一度検索