ポール・コネルコ

ポール・ヘンリー・コネルコ

ポール・ヘンリー・コネルコは1976年3月5日に米ロードアイランド州プロビデンスで生まれた元プロ野球選手で、主にメジャーリーグベースボール（MLB）のシカゴ・ホワイトソックスで活躍しました。彼は一塁手として知られ、右投げ右打ちのスタイルでした。コネルコは2005年にMLBワールドシリーズでチームの優勝に貢献し、その功績により背番号「14」はホワイトソックスの永久欠番として保存されています。

経歴の始まり

コネルコはアリゾナ州のシャパラル高等学校でキャッチャーとしてプレーし、そこでの打率は驚異的な5割を超えていました。彼は1994年のMLBドラフトで全体の13位でロサンゼルス・ドジャースから指名を受け、プロ入りを果たします。1997年にはマイナーリーグでの活躍が評価され、「ベースボール・アメリカ」の年間最優秀選手賞を受賞しました。その年の9月にはメジャーデビューを果たします。

デビューからの数年は厳しい挑戦の連続で、1998年にはトレードでシンシナティ・レッズに移籍。その後ホワイトソックスに加わり、1999年には142試合出場で打率.294、24本塁打、81打点の成績を残し、正一塁手として確立しました。

プロ選手としての躍進

コネルコは2002年に初めてオールスターゲームに選出され、本塁打競争にも参加しました。しばらくは成績に波がありましたが、2004年には自己最高の成績を収め、カムバック賞を受賞しました。2005年には再度オールスターゲームに選出されるだけでなく、リーグチャンピオンシップシリーズでは2本塁打を記録し、MVPに輝くなど、その実力を証明しました。

シーズン後、コネルコはホワイトソックスと5年6000万ドルで契約延長し、チーム最古参の選手となるとともにキャプテンに就任しました。彼はチームメイトからの信任を受け、キャプテンとしてさらにチームを支えていきます。

キャリアの中盤

その後の数年間もコネルコは素晴らしい成績を残し続け、2012年には通算400号本塁打を達成します。しかし、その後のシーズンでは成績に波が出始め、2013年にはFAとなりましたが、ホワイトソックスとの再契約を果たしました。

引退を迎えた2014年、コネルコはフィラデルフィア・フィリーズの選手と共にロベルト・クレメンテ賞を受賞するなど、社会貢献活動にも力を入れました。

引退後と遺産

引退の翌年、ホワイトソックスは彼の背番号14を永久欠番に指定しました。また、2020年にはアメリカ野球殿堂の投票資格を得ましたが、得票率は2.5%にとどまり資格を失いました。

選手としての特徴

コネルコは打撃力が高く、特に速球に強かったとされていますが、走塁では鈍足と評され、併殺打も多かったです。彼の成功は打撃に特化していたことに起因しており、守備側でも長い胸を借りることが多かった選手です。通算15936刺殺は一塁手としては歴代36位の記録に名を刻んでいます。

このように、ポール・コネルコはシカゴ・ホワイトソックスにおいて数多くの記録を残し、ファンの心に深く刻まれた選手です。そのキャリアは多くの人々にインスピレーションを与え続けています。

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