マイアニメ

マイアニメ

『マイアニメ』は、秋田書店が1981年から1986年にかけて発行したアニメ専門誌です。この雑誌は、1981年3月に月刊誌として創刊され、最初の号は同年4月に発売されました。誕生当初は、主に旧作アニメの設定資料や情報を取り扱っていましたが、次第にその内容は多様化していきました。

アニメ雑誌としては珍しく、ホビーやコスプレ、フィギュアといったジャンルにも目を向けた『マイアニメ』は、1980年代のアニメ市場において独自の役割を果たしました。これにより、読者層を広げただけでなく、アニメ文化の発展にも寄与したといえるでしょう。特に、後の1990年代に同人文化が盛り上がる礎を築いたとも考えられています。

1985年には、ホビー関連情報の掲載を取りやめることを決定し、同年10月からは隔週刊に移行しました。しかし、この変更は売り上げの向上には結びつかず、厳しい状況が続きました。1986年の5月号からは再び月刊誌に戻しましたが、それでも売上は振るわず、同年の夏には休刊を余儀なくされました。

連載作品

『マイアニメ』では、いくつかの人気連載も行われていました。その中でも特に注目を集めたのが、新谷かおるによる『Queen1313』です。この作品は、後に「プレイコミックシリーズ」として単行本化され、さらに「プレイコミックスペシャル」や「秋田文庫」として再版されるなど、多くのファンを獲得しました。

また、絵を担当した九里一平による『神伝説サダメビウス』も一際目を引く存在でした。この作品は、独特なストーリー展開と魅力的なキャラクターで読み手を楽しませました。

さらに、B&Bによる『文化人ダド!』も連載されており、ユーモアを交えた内容で多くの読者を惹きつけていました。これらの連載物は、『マイアニメ』の特色を形成し、その魅力を高める要因となっていました。

まとめ

『マイアニメ』は、アニメ専門誌としてのエッセンスを大切にしながらも、ホビーやコスプレといった新たな分野への挑戦を続け、独自性を持っていました。その影響は、今なお多くのアニメ雑誌に見ることができるでしょう。短い間に様々な試みを行い、アニメ文化の一端を担った『マイアニメ』の存在は、長い間ファンの記憶に残り続けることでしょう。

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