マイク・エリアス

マイケル・エリアス（Michael Elias、1982年12月28日 - ）は、アメリカ合衆国出身の野球運営幹部であり、MLBボルチモア・オリオールズのゼネラルマネージャー（GM）兼副社長を務めています（2018年11月 - ）。オリオールズの再建を託されたエリアスは、その手腕に注目が集まっています。

生い立ちとカージナルス時代

バージニア州アレクサンドリアで生まれ育ったエリアスは、名門イェール大学を卒業。自身も学生時代には投手として野球をプレーしていました。大学卒業後の2007年、セントルイス・カージナルスに入団し、スカウトとしてキャリアをスタートさせました。2011年まで、将来有望な選手の発掘に尽力しました。

アストロズでの躍進

2011年オフ、エリアスは大きな転機を迎えます。上司であったジェフ・ルーノウがヒューストン・アストロズのGMに就任したことに伴い、ルーノウに誘われてアストロズへ移籍。アマチュアスカウト部門の責任者として、手腕を発揮することになります。アストロズは当時、低迷期にありましたが、エリアスを中心としたスカウト部門は、将来のチームを支える若手選手の獲得に力を注ぎました。

2012年のMLBドラフトでは、全体1位指名権を持っていたアストロズは、エリアスが強く推したカルロス・コレアを指名。エリアスはコレアを高く評価し、何度もプエルトリコに足を運んで視察を重ねたと言われています。コレアはその後、アストロズの主力選手として活躍し、チームのワールドシリーズ制覇に貢献しました。エリアスの眼力が証明された瞬間でした。

2015年9月、GM補佐であったデビッド・スターンズがミルウォーキー・ブルワーズのGMに就任すると、エリアスが後任としてGM補佐に昇格しました。ルーノウGMを支え、チームの編成に深く関与しました。

オリオールズGMへ

2018年11月16日、エリアスはボルチモア・オリオールズのGM兼副社長に就任しました。当時、オリオールズはMLB全体でも屈指の低迷チームであり、再建は容易ではありませんでした。エリアスは、長期的な視点に立ち、チームの再建に着手。若手選手の育成と、データ分析を重視したチーム作りに取り組んでいます。積極的なトレードやFA戦略で、将来の戦力となる選手を確保すると同時に、組織全体の改革を進めています。

オリオールズでの手腕はまだ発展途上ですが、アストロズでの実績を考えると、エリアスがオリオールズを強豪チームに育て上げる可能性は大いにあります。今後の彼の采配から目が離せません。

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