マイク・クレビンジャー

マイケル・クレビンジャー：波瀾万丈なキャリアを歩む右腕

マイケル・アンソニー・クレビンジャー（Michael Anthony Clevinger）は、1990年12月21日生まれ、アメリカ合衆国フロリダ州ジャクソンビル出身のプロ野球選手。現在はMLBのシカゴ・ホワイトソックスに所属する右投右打の投手です。その投球スタイルと、明るいキャラクターから「サンシャイン」の愛称で親しまれています。

プロ入りと下積み時代

2011年のMLBドラフトでロサンゼルス・エンゼルスから4巡目指名を受けプロ入り。ルーキー級オレム・オウルズでプロとしての第一歩を踏み出しました。しかし、2012年にはトミー・ジョン手術を受けるなど、順風満帆とは言えないスタートとなりました。その後も、A級シーダーラピッズ・カーネルズなどで着実に経験を積み重ねました。

インディアンスでの飛躍

2014年8月、クリーブランド・インディアンス（現クリーブランド・ガーディアンズ）へトレード移籍。2015年にはAA級アクロン・ラバーダックスで9勝を挙げ、防御率2.73、145奪三振と素晴らしい成績を収めました。そして、2016年5月18日にメジャー初昇格。シンシナティ・レッズ戦でメジャーデビューを果たしました。

2017年には27試合に登板し、12勝6敗、防御率3.11と大きく飛躍。先発ローテーションの一角を担う存在となりました。2018年には初の200イニングを達成し、13勝8敗、防御率3.02、207奪三振とエース級の活躍を見せました。2019年は背中の怪我で離脱した時期もありましたが、21先発で13勝を挙げるなど、安定した投球を披露しました。

パドレスへの移籍と再び手術

2020年8月31日、大型トレードでサンディエゴ・パドレスへ移籍。しかし、同年オフには自身2度目となるトミー・ジョン手術を受け、2021年シーズンは全休となりました。2022年にメジャー復帰を果たしたものの、かつての輝きを取り戻すには至らず、FAとなりました。

ホワイトソックスでの再出発

2022年12月4日、シカゴ・ホワイトソックスと単年契約を結び、再出発を図ることとなりました。2023年は開幕前にDV疑惑が浮上し、物議を醸しましたが、リーグからの処分は科されませんでした。同年オフに契約延長オプションを破棄してFAとなりましたが、2024年4月4日にホワイトソックスと再契約を結びました。

投球スタイル

クレビンジャーは、最速99mph（約159.3km/h）の速球に加え、多彩な変化球を操る本格派右腕です。豊富な球種と制球力を武器に、打者を打ち取ります。

人物像

愛称の「サンシャイン」は、映画「タイタンズを忘れない」に登場するキャラクター、ロニー・バスに髪型が似ていることに由来します。明るく親しみやすい性格で、チームメイトからも愛されています。

今後の活躍に期待

度重なる怪我や手術を乗り越え、常に前向きに挑戦を続けるクレビンジャー。ホワイトソックスでの活躍、そして今後のキャリアに注目が集まります。

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