マイク・テラーナ

マイク・テラーナ

マイク・テラーナ（Mike Terrana）は、1960年1月21日にアメリカ合衆国ニューヨーク州バッファローで生まれた、世界的に評価されるドラマーです。現在はドイツを主な活動拠点としています。

来歴

学生時代からすでに学業よりもロック・スターになるという夢を抱いていたマイク・テラーナは、19歳になると、ローディーとして経験を積みながら、積極的にクラブシーンに関わり、コネクションを築いていった。いくつかのカバーバンドでの演奏も、彼のキャリアの礎となった。

その後、カナダへと移住し、地元で活動していたバンド「ハノーバー」に加入。彼らはアルバム『Hungry Eyes』をリリースし、人気バンドであるサクソンのアメリカ・ツアーのサポートを務めるなど、着実に知名度を上げていった。

1987年、ヘヴィメタルのメッカであったロサンゼルスへと活動の場を移す。ここでは、ギタリストのKuniやトニー・マカパイン、そしてイングヴェイ・マルムスティーンといった著名なミュージシャンとのセッションに参加し、その才能を発揮した。しかし、アメリカでの音楽業界の現状に次第に失望感を抱くようになる。

約10年後の1997年、新たな可能性を求めてオランダへ移住する。しかし、この地ではわずか6ヶ月間を過ごしたものの、ドラマーとしての仕事はほとんど得られなかった。ヨーロッパでの活動継続を模索する中で、ヘヴィメタル系のミュージシャンが多く活動しているという情報を得て、ドイツのハンブルクへ移り住むことを決意する。

ドイツへ拠点を移したことは、テラーナのキャリアにおける大きな転機となった。彼はヘヴィメタルバンド、レイジの正式メンバーとして加入し、さらにアクセル・ルディ・ペルのバンドでも活動を開始。これらの主要なバンドでの活動と並行して、多数のレコーディングやライブセッションに参加し、多忙な日々を送った。

レイジやアクセル・ルディ・ペルといったヘヴィメタルフィールドでの活躍が知られる一方で、テラーナはジャズドラマーのバディ・リッチやトニー・ウィリアムスといった、フュージョンやジャズの偉大な先駆者からも影響を受けている。この幅広い音楽的素養を活かし、フュージョンバンド「タブー・ヴードゥー」を結成するなど、そのプレイスタイルをヘヴィメタルに留まらず多方面に広げていった。自身のソロ・アルバムにおいても、ジャズ・ロックやフュージョンの影響が色濃く反映された音楽を演奏している。

2006年12月6日、レイジからの脱退が発表されたが、現在も精力的な活動を続けている。特に、ジャーマンメタルバンドであるマスタープランを中心に、そのパワフルかつテクニカルなドラミングで多くのファンを魅了し続けている。

ディスコグラフィ

マイク・テラーナは、自身のソロ作品に加え、数多くのアーティストやバンドの作品に参加している。主要なものとしては以下が挙げられる。

ソロ

Rock Drums (1996)
Shadows of the Past (1998)
Man of the World (2005)

トニー・マカパイン

フリーダム・トゥ・フライ Freedom to Fly (1992)
エボルーション Evolution (1995)
ヴァイオレント・マシーン Violent Machine (1996)
ライヴ・インサニティ Live Insanity (1997)

イングヴェイ・マルムスティーン

セブンス・サイン The Seventh Sign (1993)
ライヴ・アット・武道館 Live at Budokan (1994)
アイ・キャント・ウェイト I Can't Wait (1994)

アーテンション

イントゥ・ジ・アイ・オブ・ザ・ストーム Into the Eye of the Storm (1996)
フェニックス・ライジング Phoenix Rising (1998)
セイクリッド・パスウェイズ Sacred Pathways (2001)
ニュー・ディスカヴァリー New Discovery (2003)
フューチャー・ワールド Future World (2005)

アクセル・ルディ・ペル

The Ballads II (1999)
The Wizards Chosen Few (2000)
マスカレード・ボール The Masquerade Ball (2000)
Knights Live (2002)
Knight Treasures (2002)
シャドウ・ゾーン Shadow Zone (2002)
Kings and Queens (2004)
The Ballads III (2005)
Mystica (2006)

レイジ

ゴースツ Ghosts (1999)
ウェルカム・トゥ・ジ・アザー・サイド Welcome to the Other Side (2001)
ユニティ Unity (2002)
サウンドチェイサー Soundchaser (2003)
フロム・ザ・クレイドル・トゥ・ザ・ステージ From the Cradle to the Stage (live album) (2004)
スピーク・オヴ・ザ・デッド Speak Of The Dead (2006)

上記以外にも、多数のアーティストの作品に参加している。

外部リンク

公式サイトなどの情報は入力に含まれていたが、辞書記事の本文としては割愛する。興味のある読者は別途検索されたい。

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