マイケル・ケイジ

マイケル・ジェローム・ケイジの軌跡

マイケル・ジェローム・ケイジは、アメリカ出身の元プロバスケットボール選手として、特にリバウンドにおいて際立った実績を残しています。1962年1月28日に生まれ、身長206cm、体重101kgという身体的な特長を活かして、パワーフォワードおよびセンターのポジションで活躍しました。彼のNBAキャリアは15シーズンにわたり、多くのファンに愛されました。特に1987-88シーズンにはリバウンド王のタイトルを手にし、注目を集めました。

大学時代の名声

ケイジはサンディエゴ州立大学でのプレーを通じて、その才能を開花させました。大学時代には2年連続でカンファレンスの最優秀選手に選ばれ、オールアメリカ2ndチームにも選出されるなど、優秀な成績を収めました。また、パンアメリカン競技大会では金メダルも獲得しており、大学通算では1317リバウンド（学校記録）と1846得点（学校史上2位）をあげるという輝かしい成績を残しました。

NBAへの道

1984年のNBAドラフトで全体14位指名を受け、ロサンゼルス・クリッパーズに入団したケイジは、ディフェンス力を武器に徐々に存在感を示していきます。3年目には遂に平均ダブルダブルを記録し、その名を広めました。

リバウンド王の栄光

1987-88シーズンは、ケイジにとってキャリアのハイライトでありました。シカゴ・ブルズのチャールズ・オークリーとのリバウンド王争いが白熱し、シーズン最終戦で彼は30リバウンドを記録。その結果、彼の平均リバウンドは13.03となり、オークリーとの差はわずか0.03ポイントで、史上最も僅差のリバウンド王受賞となりました。この快挙により、彼の評価は一気に高まり、多くのチームからの注目を集めました。

シアトル・スーパーソニックスへの移籍

シーズン終了後、ケイジは1988年のドラフトにおいて大型トレードの一環としてシアトル・スーパーソニックスに移籍しました。このトレードは前代未聞のもので、現役リバウンド王がトレードされることは前例がなかったため、クリッパーズの首脳陣はファンから大きな批判を受けました。

ソニックスではセンターとして6シーズンを過ごし、その5シーズンではプレーオフに進出する活躍を見せました。ソニックスを離れた後は、クリーブランド・キャバリアーズ、フィラデルフィア・76ers、ニュージャージー・ネッツを渡り歩き、1998年に一度引退を表明しましたが、翌年には復帰してネッツで1シーズンをプレーした後、完全に現役を引退しました。

ケイジのNBA成績

NBAでの成績は通算1140試合出場、8278得点、8646リバウンド（平均7.3得点、7.6リバウンド）というものでした。リバウンドにおける彼の技術と洞察力は評価され、現在も多くのファンに記憶されています。

引退後の活動

引退後は、2014年からオクラホマシティ・サンダーの解説者として活動しています。彼の豊富な経験は、解説者としても非常に価値のあるものとなっています。

備考

また、ケイジは2017-18シーズンまで、キャリア通算スリーポイントシュート成功数なしでの最多試投数（25本）保持者でもありました。彼のキャリアは、バスケットボール界における才能と努力の象徴的な例といえるでしょう。

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