マイケル・トンプソン (格闘家)

マイケル・トンプソン

マイケル・トンプソン（Michael Thompson、1962年6月23日生まれ）は、イギリスの著名な空手家であり、かつてのキックボクサーです。彼はロンドン出身で、「イギリスの黒豹」というニックネームで知られています。極真会館に所属し、アンディ・フグやサム・グレコと共に、K-1が発足する初期の時代にその名を広めました。

来歴

トンプソンのキャリアは1984年に始まりました。この年、彼は極真会館主催の第3回全世界空手道選手権大会に出場しました。そこで彼は中村誠と対戦し、試合は延長戦を経た末に惜しくも敗北しましたが、この戦いで彼の実力が世に知られるきっかけとなりました。

1987年には、第4回全世界空手道選手権大会に出場し、4位に入賞しました。この結果も彼の名声を高める助けとなりました。1991年には、極真空手ヨーロッパ選手権の決勝でアンディ・フグを倒し、見事に優勝を果たしました。この勝利は、彼が日本外でも強力な空手家であることを示す重要な瞬間でした。

しかし、1992年には師匠であるスティーブ・アニールが極真会館を離れることになり、彼自身も組織を去ることを決意します。この変化は、彼のキャリアに新たな方向性を与えました。1993年4月30日、K-1初開催のイベントであるK-1 GRAND PRIX '93に参加し、金泰泳と対戦しましたが、判定負けを喫します。この試合はK-1の中で重要な瞬間となり、トンプソンにとっても新たな挑戦の始まりでした。

同年10月には、カラテワールドカップ '93の準々決勝で再度金泰泳と対戦し、体重判定で敗れましたが、1994年に入ると彼はキックボクシングルールへの転向を果たします。1994年3月には、K-1 CHALLENGEで初めてキックボクシングルールで試合を行い、ギャリー・サンドランドを右中段後ろ回し蹴りでKOにするという快挙を成し遂げました。

その後の1994年9月にはK-1 REVENGEでチャンプア・ゲッソンリットとの試合で、開始直後の左後ろ回し蹴り一発でKO勝ちを収めました。この勝利により、彼は強力な選手としての評判を確立しました。しかし、1994年10月2日にはカラテワールドカップ '94の決勝でサム・グレコと対戦し、右中段突きによる一本負けとなりました。これもまた、彼のキャリアの重要な一幕でした。

戦績

フルコンタクト空手

• - 第4回極真世界大会4位

キックボクシング

• - K-1や様々なキックボクシングイベントに出場し、数度の著名な勝利を収めました。

獲得タイトル

• - 第4回極真世界大会4位
• - カラテワールドカップ '94 準優勝
• - WKAキックボクシング欧州スーパークルーザー級王座

トンプソンの功績や試合の数々は、まだまだ語り継がれるべきものです。彼は空手とキックボクシングの世界において、その存在感を持ち続けています。

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