極真会館

極真会館の概要

国際空手道連盟極真会館は、1964年に大山倍達によって設立された空手道団体で、正式には国際空手道連盟 極真会館（IKO）と称されます。元々は大山道場から派生した組織であり、極真の名称は「千日を以って初心とし、万日を以って極とす」という言葉からきており、武道の真髄を極める旨を意味しています。

1964 年の設立と発展

大山倍達による極真会館の設立は、1964年4月に財団法人極真奨学会のもとで始まりました。本部道場の工事が同年の6月に着工され、11月には竣工。翌1965年に正式発足しました。その後の年月を経て、極真会館は対戦相手に対する直接打撃制（フルコンタクト）を推進し、他の格闘技や団体との交流や試合を行いながら技術を吸収。その中で発展を遂げ、1990年代には全都道府県に支部をもつに至りました。

最盛期には、世界123ヵ国に1,000以上の公認支部道場が存在し、会員数は1200万人を超える規模に達しました。しかし、自然人としての代表者が法人格を持たない状態で運営されていたために、暗雲も立ち込めることとなります。

大山倍達の影響とその後

大山は自身が柔道やボクシング、合気道を学んでいたことから、進取の精神を持つ道場を築きました。1964年の大山道場からの組織変更以降、彼は直接打撃制の試合を世界に広めることを目指し、毎年オープントーナメント全日本空手道選手権大会を開催しました。この試合は空手の枠を超え、他流派の選手も参加する異種格闘技戦の様相を呈し、激しい戦いを繰り広げました。

1969年にはキックボクシングブームに乗り、選手たちが他の格闘技キャリアを持って参戦。これにより、オープントーナメント全日本空手道選手権とその後の全世界選手権の宣伝に繋がりました。これらの大会は、極真の看板を守りつつ、一般の人々を引き込み、支持を受ける要素の一部となりました。

分裂の理由とその後

1994年に大山が亡くなると、彼の後継者を巡る権力争いが始まりました。弟子たちはそれぞれ独自の極真会館を名乗るようになり、その結果いくつかの団体に分裂しました。具体的には、松井派、大山宗家の他、様々な会派が独立し、極真の名を使いたいとする各団体が争いを繰り広げる事態が生じました。この状況は商標権の争いに発展し、多くのスキャンダルや訴訟に道を開くこととなります。

現在における極真会館

現在では、確認されるだけでも数十の極真会館関連団体が存在しています。競技やスタイルの違いから、競技者やファンも多様性を持っています。このような状況下で、極真は依然として世界的な影響を持ち続け、空手道の普及に貢献しています。各会派はそれぞれ独自のスタイルを堅持しつつ、新たな世代の育成や技術の向上を目指しており、今後も注目される存在であることは間違いありません。

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