マイターン

マイターン

マイターンは、1990年代後半から2000年代初頭にかけて日本のダート競走で活躍した競走馬である。「私の順番」を意味する馬名がつけられた本馬は、キャリアを通じて38戦全てをダートで走り抜いた。

戦歴

デビューと初期の歩み

本馬は調整が遅れ、3歳となる1998年5月、京都競馬場でデビューした。キャリア初期は、重賞初挑戦となった4歳時のGIで3着に入るなど、先行して粘り込む戦法で安定した成績を残した。しかし、勝ちきれないレースが続き、オープンクラスに昇級してからも、しばらくは掲示板止まりの内容が続いた。

転機の一つは、1999年3月に訪れた。上田三千夫調教師の引退に伴い、宮徹厩舎へ転厩したのである。5歳となったこの年も、惜敗を重ねるレースが続いたが、着実に力をつけていた。

重賞制覇と輝き

宮厩舎へ移って迎えた1999年12月に行われたウインターステークスで、待望の重賞初制覇を果たした。この勝利を機に、本馬は勢いに乗り、年が明けた2000年には、まずダイオライト記念を制圧。続くオグリキャップ記念も勝利し、重賞2連勝を達成した。この活躍により、マイターンはダート長距離路線での有力な一頭としてその地位を確立したのである。

挫折と休養

重賞連勝で勢いに乗るマイターンは、2年ぶりにGIの舞台、帝王賞に挑んだ。しかし、このレースでは直線で大きく失速し、大敗を喫してしまった。この結果を受け、陣営は秋の出走計画を白紙に戻し、本馬は長期休養に入ることになった。

復帰後の苦闘と引退

長い休養から復帰したマイターンであったが、残念ながらかつての粘りが見られなくなっていた。レースでは二桁着順を繰り返し、成績は急落した。その間にも、環境の変化があった。2002年1月には美浦の西塚安夫厩舎へ転厩し、関東馬となった。しかし、成績は上向かず、同年9月にはさらに高橋義博厩舎へと転厩している。その後も再び勝利を挙げることはできず、2002年11月をもって競走馬登録を抹消された。

引退後のマイターンは、2002年12月より、JRA競馬学校にて実習訓練用の使役馬となった。

血統

マイターンの近親には、阪神ジャンプステークスや小倉サマージャンプといった重賞を制したヒサコーボンバーなどがいる。

競走成績・情報源

本馬の競走成績に関する詳細な情報は、netkeiba.comおよびJBISサーチといった競馬関連のデータベースにて確認することができる。

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