マイバラード

マイ バラードの概要

「マイ バラード」は松井孝夫によって作詞・作曲された合唱曲で、1987年に出版されました。この楽曲は、同声二部版、混声三部版、女声三部版の異なるアレンジがあり、それぞれイ長調と変ロ長調で演奏されます。特に中学校の合唱コンクールでよく歌われ、広く親しまれています。曲は感傷的な雰囲気を持つバラードであり、そのメロディが多くの人々の心を掴んでいます。

曲の特徴

「マイ バラード」は、各パートの動きが異なる特徴があります。特に同声二部版では、異なるパートが独特の動きを持つ箇所が存在し、演奏する際に注意を必要とします。また、3連符がこの曲の見せ場であり、美しく演奏することが上達の鍵となります。このように、演奏者は感情を込めてメロディを歌い継ぐことが求められています。

曲の誕生

松井孝夫がこの曲を創作した背景には、彼のボランティア活動が大きく影響しています。彼は当時、障がいを持つ仲間たちと音楽活動をしており、その中で出会った人々との交流からこの楽曲が生まれました。興味深いことに、松井はピアノに向かってわずか30分ほどで曲を完成させました。この曲は、出会った仲間たちの心を打ち、特に歌があまり得意でなかった生徒たちまでもが歌い始めるきっかけとなりました。

初めて生徒たちに「マイ バラード」を歌わせた際、そのメロディが彼らに響き、広がりを見せたのです。このように、彼らの歌声によって曲はさらに広がり、卒業式などでも歌われることが多くなりました。当初の曲名は「ぽっぽのバラード」であり、ボランティアサークルの名前に由来しています。

録音と収録

「マイ バラード」は、多くのアーティストによって録音され、さまざまなアルバムに収録されています。2004年には、ひまわりキッズによって『想い出がいっぱい 〜旅立ちの日に3〜』というアルバムに収められました。また、アニメ『日常』のエンディングテーマを担当した佐咲紗花も、2011年にリリースされたアルバム『「日常」の合唱曲』にてこの曲を歌っています。さらに、2017年には神代混声合唱団と喜多見中学校合唱団の演奏が『ビリーブVII〜歌い継がれる卒業式のうた・新しい卒業式のうた』に収録されました。

また、同年にはTOKYO VOICESによるアレンジが『合唱名曲集 「立春〜さくらのころ〜」』に収録され、多くの作品がこの曲の魅力を伝えています。共演を重ねるごとに、「マイ バラード」はさまざまな世代の人々に愛され続けている楽曲であることがうかがえます。

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