マインドスケープ

マインドスケープ：植物と共生する空間デザインの先駆者

2002年、ランドスケープデザイナーの柳原博史氏と、グリーンセイバーなど多様な資格を持つ大西瞳氏によって設立されたマインドスケープは、日本のデザインスタジオです。当初は有限会社としてスタートしましたが、2007年には株式会社へと移行。以来、植物を核とした独自の空間デザインで、高い評価を得ています。

幅広いデザイン領域

マインドスケープのデザイン領域は多岐に渡ります。植物を扱ったプロダクトデザインから、屋上庭園や公園といった大規模なランドスケープデザインまで、そのスケールは実に多様です。具体的には、以下の様なデザインを手掛けています。

プロダクトデザイン: 植木鉢などの小物から、ベンチやスツールといった家具まで、植物を身近に感じられるデザインを提案しています。代表作である「Peddy sofa」は、芝生がそのまま生えているようなユニークなベンチとして知られています。
ランドスケープデザイン: オフィスや住宅の中庭、テラス、花壇のデザインはもちろん、大規模な公園や集合住宅の外部空間のデザインも手がけています。中国上海市の住宅街区のランドスケープデザインなども実績としてあげられます。
空間デザイン: ショールームやオフィスのディスプレイ、展覧会会場のデザインなど、空間全体を植物と調和させたデザインで演出しています。
イベントデザイン: 植物や食をテーマとしたワークショップや教育活動、講師派遣など、植物と人との新しい関係性を築くための活動にも力を入れています。

メンバー紹介

マインドスケープを支える中心人物は、柳原博史氏と大西瞳氏です。

柳原博史氏: ランドスケープデザイナー、都市デザイナーとして、長岡造形大学特別講師、日本ランドスケープコンサルタンツ協会登録ランドスケープアーキテクト（RLA）などの肩書きを持ちます。東京造形大学、筑波大学大学院、AAスクール大学院と、国内外の著名な大学で学び、上山良子ランドスケープデザイン研究所での勤務経験を経て、1996年よりフリーランスとして活動を開始。都市計画、公園設計、都市に関するリサーチ、ワークショップ活動など、幅広く活躍しています。

大西瞳氏: グリーンセイバー、Sky Fron Cordinator、Junior Vegetable & Fruit Meister、NPO法人芸術家と子どもたちアドバイザー、エクステリアプランナーなど、多様な資格・肩書きを持つ大西氏は、高知大学教育学部彫刻科卒業後、デザイン会社勤務を経て、2001年よりフリーランスとして活動を開始。慶應義塾大学理工学部非常勤講師も務めていました。メーカー展示会、映像制作、コンテンツ作成など、宣伝広告に関するコーディネーションから、アート展覧会の展示デザイン、キュレーション、作品制作、ワークショップまで幅広く活動しています。

代表作品

マインドスケープは、数々の優れた作品を生み出しています。代表的な作品としては、以下のものがあります。

Peddy sofa, Peddy stool: 芝生が生えたユニークなベンチ、スツール。植物との新しいコミュニケーションを提案しています。
地層の植木鉢: 植物を土ごとくり抜いたような、緑と土を一緒に観察できる植木鉢。
東京ガス環境エネルギー館ワンダーヒル: 子ども向けの体験施設に付随するガーデン。遊び心あふれるデザインが特徴です。
集合住宅KINOWA: 横浜市にある集合住宅のランドスケープデザイン。
中国三林城住宅街区ランドスケープ: 上海市にある住宅街区のランドスケープデザイン。
黒紫の庭: 所沢市にある住宅の庭のデザイン。
* 芝生のオーバル: 洗足駅前広場のランドスケープデザイン。

マインドスケープの哲学

マインドスケープは、単なる空間デザインにとどまらず、植物と人との新しい関係性を創造することに注力しています。それは、小さな植木鉢から、都市空間まで、あらゆるスケールで一貫して追求されている理念です。植物の可能性を最大限に引き出し、人々の生活に潤いと豊かさをもたらす、そんなデザインを目指していると言えるでしょう。

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