マエストランサ闘牛場

マエストランサ闘牛場（Plaza de toros de la Real Maestranza de Caballería de Sevilla）は、スペイン・アンダルシア州セビリアに位置する、スペインで最も重要な闘牛場のひとつです。その格付けは第一級であり、12,000人の観客を収容することができます。

歴史

18世紀半ば、セビリアのバラティージョの丘に、それまで存在した長方形の闘牛場に代わる円形の闘牛場を建設する計画が持ち上がりました。1749年に建設が開始され、1765年には闘牛場内部の印象的なファサードが完成しました。しかし、1786年にカルロス3世が闘牛を禁止したため、建設は一時中断されました。当時、アリーナはまだ3分の1しか完成していませんでした。

その後、建設は再開され、1881年にようやくアリーナが完成しました。当初の観客席は石造りでしたが、20世紀初頭の1914年から1915年にかけて、建築家アニバル・ゴンサレスの指揮の下で煉瓦造に建て替えられました。この改築によって、闘牛場はより堅牢で美しい姿になりました。

1983年12月7日、マエストランサ闘牛場はその文化的・歴史的価値が認められ、スペインの重要文化財(BIC)に指定されました。これは、闘牛場がスペインの文化遺産として非常に重要な存在であることを意味します。

特徴

マエストランサ闘牛場は、その美しい建築様式でも知られています。バロック様式のファサードや、煉瓦造りの観客席など、見どころがたくさんあります。また、毎年4月のフェリア・デ・アブリル（セビリアの春祭り）の際には、世界最大規模の闘牛大会が開催され、世界中から多くの観光客が訪れます。この時期には、熟練した闘牛士たちが、勇敢な雄牛と対峙する姿を見ることができます。

マエストランサ闘牛場は、単なる闘牛場としてだけでなく、セビリアの歴史と文化を象徴する重要な建造物です。その美しい姿は、訪れる人々を魅了し続けています。闘牛に興味がある人はもちろん、スペインの文化や歴史に興味がある人にとっても、必見の場所と言えるでしょう。

公式サイト:マエストランサ闘牛場

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