マエバ・クック

概要

マエバ・クック（Maëva Coucke、1994年 6月28日 - ）は、フランス出身のモデル。2018年のミス・フランス（Miss France）に輝き、その後、国際的な主要ビューティーコンテストであるミス・ワールド（Miss World）2018およびミス・ユニバース（Miss Universe）2019にフランス代表として出場し、注目を集めた。また、社会貢献活動として乳がん啓発に積極的に取り組んでいることでも知られている。

生い立ちと学歴

1994年 6月28日、ブルターニュ地域圏イル＝エ＝ヴィレーヌ県の都市フージェールで誕生。その後、オー＝ド＝フランス地域圏パ＝ド＝カレー県に位置するフェルクで育った。父親は国家憲兵隊員、母親は育児アシスタントで、母親のルーツはオー＝ド＝フランス地域圏ノール県のアヴェーヌ＝シュル＝エルプにある。ヴィクトリアという姉と、アリゼという双子の妹がいる。13歳の時に両親が離婚し、母親に引き取られて成長した。

学業では、2013年に経営管理に関する技術バカロレアを取得。さらに2015年には、国際経営学の上級技術者免状（BTS）を取得している。当初は企業内弁護士を目指し、法学の道を志したが、後にミス・フランスに選ばれたことを機に、演技の分野でのキャリアを追求することを決意した。

モデル活動とミスコンテストでの道のり

モデルとしての活動は、2011年に双子の妹アリゼとともに世界的モデルコンテストであるエリート・モデル・ルック（Elite Model Look）に参加したことに始まる。

ビューティーコンテストへの参加は、2013年にミス・ブローニュ（Miss Boulogne）を受賞したことから本格的にスタートした。この受賞が、彼女のその後のミスコンキャリアの出発点となった。2016年10月にはミス・ペヴェル（Miss Pévèle）2016に選出され、これによりノール＝パ・ド・カレー地域圏の代表を選出するミス・ノール＝パ・ド・カレー（Miss Nord-Pas-de-Calais）2017への参加資格を得た。

2017年 9月23日、ミス・ノール＝パ・ド・カレー2017で優勝し、地域代表として国内最高峰のミスコンテストであるミス・フランス2018への出場権を獲得。同年12月16日に開催されたミス・フランス2018本大会で見事に優勝し、フランス全土を代表する存在となった。

国際舞台での活躍

ミス・フランスとしての任期中、彼女は国際的な美の祭典へと駒を進めた。

2018年 12月8日、中国の三亜で開催されたミス・ワールド2018にフランス代表として参加。この大会では、上位12名に残るという好成績を収めたほか、特別な賞であるトップモデル部門でも受賞を果たした。

続いて、2019年にはミス・ユニバースへの出場機会が巡ってきた。当初、ミス・フランス2019優勝者であるヴァイマラマ・シャヴェスが同年開催のミス・ワールドおよびミス・ユニバースの両方に出場しないことを表明したため、マエバ・クックがフランス代表としてミス・ユニバース2019に出場することになった。大会中、水着審査の際にカメラマンの目の前で転倒するというアクシデントに見舞われたが、これが彼女の成績に影響することはなかった。これは床が非常に滑りやすかったためで、実際、彼女以外にも4人の参加者が同じ場所で転倒している。最終的に、彼女は総合トップ10入りを果たし、大会を終えた。

その他の活動と特徴

個人的な特徴として、彼女は元々ナチュラルなブロンドだった髪を、2016年以降は赤く染めている。

また、社会貢献活動にも熱心であり、特に乳がん啓発に力を入れている。この活動への取り組みは、2012年に自身の母親が乳がんと診断されたことが大きなきっかけとなった。ミス・フランス2018の任期期間中、彼女は乳がんの予防と早期検診の重要性を広く訴える活動を精力的に行った。2018年 10月1日には、啓発活動の一環としてパリのエッフェル塔がピンク色にライトアップされるなど、注目を集める取り組みも行われた。

これらの活動を通して、マエバ・クックは単なるモデルとしてだけでなく、社会的な影響力を持つ人物としてもその存在感を示している。

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