マオリ (駆逐艦・2代)

駆逐艦マオリ (HMS Maori) の艦歴と活躍

マオリ（HMS Maori）は、イギリス海軍のトライバル級駆逐艦であり、その艦歴は1936年に始まります。スコットランドのガヴァンにあるフェアフィールド社で1936年6月6日に起工され、翌1937年9月2日に進水、1939年1月2日には正式に就役しました。この艦は、戦争における重要な任務に従事し、非常に重要な役割を果たしました。

地中海艦隊への参加

マオリは、就役後すぐに地中海艦隊に編入され、船団護衛任務を担当することになりました。艦は、様々な海域での作戦に参加し、スムーズな航行を支える役割を果たしました。1940年の4月までは北海にて哨戒任務を徹底し、特にノルウェーの戦いにも参加しました。6月にはアイスランド近海でのドイツ艦艇捜索任務に向かい、その存在を示しました。

ビスマルク追跡戦と生存者の救助

1941年5月、マオリはドイツの戦艦「ビスマルク」の追跡戦に参加しました。このとき、マオリは「コサック」、「シーク」、「ズールー」と共にWS8B船団の護衛を行なっていましたが、護衛職務を一旦離れ、ビスマルクの位置報告を受けた後、雷撃を試みました。しかし、実際の攻撃では命中することはなく、その後「ビスマルク」が沈没した際には、マオリは生存者の救助に努めました。これにより、艦の乗員たちはその勇敢な働きに誇りを持つこととなりました。

ボン岬沖海戦と最期

さらに、同年12月には第14駆逐隊に所属し、ボン岬沖海戦に参加します。これらの任務を共にしながら、艦は数多くの危険な状況を乗り越えていきました。しかし、運命のいたずらで、1942年2月12日にはマルタのグランド・ハーバーにて、ドイツ軍機からの攻撃を受け、悲惨な結果として撃沈されることとなります。この攻撃により、艦の乗員の中から1名が戦死しました。

結論

マオリ駆逐艦の艦歴は、第二次世界大戦という大きな歴史の中での激しい戦闘や艦の誇りを物語っています。彼らの果たした役割や行動は、今後も歴史の中で記憶され続けることでしょう。

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