マキ上田

マキ上田について

マキ上田（本名：上田真基子）は、1959年3月8日に生まれた元女子プロレスラーです。彼女は主にビューティ・ペアとして知られ、同じくプロレスラーのジャッキー佐藤と共に1970年代に一世を風靡しました。彼女達のパートナーシップは、プロレスだけでなく日本の音楽シーンにも影響を与え、数多くのヒット曲を生み出しました。

経歴の始まり

マキは三人姉妹の長女として育ち、兄が1人居ましたが、彼はマキの誕生前に肺炎で亡くなっています。彼女は地元の鳥取県立鳥取農業高等学校を中退し、1975年に全日本女子プロレスに入門しました。デビュー戦は、後にビューティ・ペアの一員となるジャッキー佐藤とほぼ同時期でした。

1976年には、ジャッキーとビューティ・ペアを結成し、同年の2月24日にのWWWA世界タッグ王座決定戦でシルビア・ハックニー＆ソニア・オリアーナのチームを破り、初のタイトルを獲得しました。個人としても、同年6月8日にジャンボ宮本からWWWA世界シングル王座を獲得し、強力な存在となりました。

ビューティ・ペアの人気

ビューティ・ペアは、試合中に歌やパフォーマンスも行うなど、アイドル的な存在となりました。彼女たちのシングル「かけめぐる青春」は80万枚を売り上げ、続けて「真赤な青春」や「バンババン」といった楽曲もヒットし、観客を魅了しました。試合の観客席は常に若い女性ファンで賑わい、試合前の歌やパフォーマンスではリング上が華やかな紙吹雪で飾られました。

タイトル獲得と引退

1977年には、再びジャッキーとの対戦に挑み、自らの持つWWWA世界シングル王座を賭ける試合が行われましたが、60分の時間切れでタイトルを失います。1978年には、チャベラ・ロメロからハワイアンパシフィック王座を獲得し、WWWAの主要3タイトルをすべて手にした最初の選手となりました。

1979年、ジャッキーとの「敗者引退」マッチで48分7秒で敗れたことにより、両者のキャリアに終止符が打たれました。この試合は、マキが引退を意図して挑んだものであり、ジャッキーは最後までその真意を知らされていませんでした。

引退後の活動

引退後のマキは、女優としての活動に転身し、特撮ヒーロー番組『バトルフィーバーJ』に登場しました。また、歌手としても活躍し、シングル「インベーダーWALK」をリリースしました。しばらく後、スナック『マキの店』を経営することになり、地域社会に貢献していきます。

1999年には、ジャッキーが病に倒れ、彼女の訃報を受けて悲しみを表明しました。「ライバルとしての関係が続いていたことが嬉しかった」と語るマキの気持ちは、深い絆を物語ります。48歳で一般男性と結婚し、現在は東京都浅草の釜飯店『田毎』で女将を務めながら、穏やかな日常を送っています。

タイトル歴とメディア出演

マキは、WWWA世界シングル王座を2回、WWWA世界タッグ王座を2回、オールパシフィック王座を1回獲得しています。また、テレビや映画にも数多く出演し、特に多くのバラエティ番組や特撮番組で活躍しました。

このように、マキ上田は女子プロレス界の伝説的な存在として、多くの人々に記憶されています。彼女のキャリアの軌跡には、挑戦と栄光が詰まっており、今も多くのファンに愛され続けています。

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