マクマス (小惑星)

小惑星マクマスは、小惑星帯に位置する天体で、1955年にインディアナ小惑星計画によってゲーテ・リンク天文台で発見されました。

名称の由来

マクマスという名前は、アメリカの技術者、実業家であり、天文学者でもあったロバート・レイノルズ・マクマス（1891年 - 1962年）に由来しています。ロバート・マクマスは、天文学の分野において重要な貢献をした人物です。

1931年、彼は父親と友人と共に、マクマス＝ハルバート天文台をミシガン大学に寄贈しました。そして、1931年から1961年までの長きにわたり、同天文台の台長を務めました。彼の指導の下、天文台は多くの研究成果を生み出しました。

また、ロバート・マクマスは、1950年に設立されたアメリカ国立科学財団（NSF）の初期から顧問として関わっていました。彼は、国立天文台が必要であるということをNSFに助言した小委員会の委員長を務め、候補地の調査を主導しました。この調査が、後のキットピーク国立天文台の建設へと繋がりました。彼の先見の明と努力が、アメリカの天文学研究の発展に大きく貢献しました。

さらに、マクマスは天文学研究大学連合（AURA）の設立にも深く関わっています。彼は初代会長（1957年 - 1958年）を務め、その後もAURA理事会の理事長として組織を牽引しました。AURAは、天文学の研究を推進するための重要な組織として、今日に至るまで活動を続けています。

この小惑星の名称は、F. K. エドモンドソンによって提案され、1981年3月1日付の小惑星回報で正式に公表されました。興味深いことに、この回報では、同じくF. K. エドモンドソンの提案により、ゲーテ・リンク天文台で発見された別の小惑星に、AURAの第2代会長であるC・D・シェーンにちなんだ名前「シェーン」が命名されています。これらの小惑星の命名は、天文学研究における貢献者たちへの敬意を示すものと言えるでしょう。

補足情報

小惑星帯: 火星と木星の間にある、小惑星が多数存在する領域。
インディアナ小惑星計画: ゲーテ・リンク天文台で行われた小惑星観測プロジェクト。
ゲーテ・リンク天文台: インディアナ大学が運営する天文台。
アメリカ国立科学財団（NSF）: アメリカ合衆国の科学研究を支援する政府機関。
キットピーク国立天文台: アメリカ合衆国アリゾナ州にある国立天文台。
天文学研究大学連合（AURA）: アメリカ合衆国の大学を中心に構成される天文学研究を推進する組織。

関連情報

小惑星の一覧 (1001-2000)
人名に因む名を持つ小惑星の一覧
* JPL Small-Body Database Browser (外部リンク)

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