マクロスFB7 オレノウタヲキケ!

マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ！：マクロスシリーズ30周年記念作品

『マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ！』は、2012年10月20日に公開された劇場用アニメーション映画です。人気シリーズ『マクロス7』と『マクロスF』の要素を融合させた、まさにシリーズ30周年を祝うにふさわしい記念作品と言えるでしょう。

『マクロス7』と『マクロスF』の融合

本作は、『マクロス7』のデジタルリマスター版と『マクロスF』の完全新作映像を組み合わせた「ハイブリッド・ロック・アニメ」として制作されました。そのため、両シリーズのファンにとって、懐かしくも新しい魅力が詰まった作品となっています。キャッチコピーである「俺の歌をきけ! 私たちの歌をきけ!! 真実（ホンモノ）の歌をきけ!!!」は、作品全体のテーマを端的に表しています。

ストーリー：銀河を巡る歌と運命

西暦2059年、銀河中心を目指し旅を続けるマクロス・フロンティア船団。バジュラとの戦争が続く中、S.M.S所属のオズマ・リーは、ある日、謎の鳥のような生命体と遭遇します。その遭遇をきっかけに、オズマは伝説のロックバンドFIRE BOMBERの活躍を描いた、マクロス7船団の記録映像を発見することになります。

VHSテープに記録された映像には、熱気バサラ率いるFIRE BOMBERが、戦火の中歌い続ける姿が映し出されています。オズマたちは、映像を通して、マクロス7船団の戦いの真実、そしてバサラの生き様を目の当たりにするのです。

その後、シェリル・ノームとランカ・リーによるFIRE BOMBERとのコラボレーションライブが開催されます。そのライブを目撃した鳥のような生命体は、実はかつてマクロス7船団と戦い、バサラの歌によって運命を変えられたプロトデビルンのガビルであることが明らかになります。ガビルは、宇宙へと飛び去り、物語は幕を閉じます。

見どころ：音楽と映像の融合、そしてキャラクターたち

本作の見どころは、なんといっても『マクロス7』と『マクロスF』のキャラクターたちが織りなす物語と、両シリーズの音楽が融合した点でしょう。FIRE BOMBERの新曲「ヴァージンストーリー」や、シェリル、ランカ、FIRE BOMBERによるコラボレーション楽曲「娘々FIRE!〜突撃プラネットエクスプロージョン」など、聴覚的にも楽しめる作品となっています。

さらに、『マクロス7』パートは、当時の映像をVHSの映像として再現することで、時代感を強調しつつ、デジタルリマスターされた映像との違和感がないように工夫が凝らされています。この演出は、初見の視聴者には少し戸惑いを感じるかもしれませんが、その分、テレビシリーズ全49話を視聴したファンには、感慨深いものとなるでしょう。

スタッフとキャスト

監督・脚本は『マクロス7』監督のアミノテツロ氏、映像制作は『マクロスF』制作のサテライトが担当。両シリーズの制作陣が力を合わせ、最高の作品を作り上げました。

キャストは、『マクロスF』からはオズマ・リー役の小西克幸さん、シェリル・ノーム役の遠藤綾さん、ランカ・リー役の中島愛さんなど豪華声優陣が出演。また、『マクロス7』からは熱気バサラ役の神奈延年さん、ミレーヌ・ジーナス役の櫻井智さんなど、多くの主要キャラクターが当時のキャストで出演しています。

まとめ

『マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ！』は、『マクロス7』と『マクロスF』の魅力が凝縮された、まさに「マクロス」シリーズを代表する作品の一つと言えるでしょう。音楽、映像、そしてストーリー、どれをとっても見応えのある、ファン必見の映画です。シリーズを未視聴の方も、この作品をきっかけに『マクロス』の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

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