マザー&ラヴァー

『マザー&ラヴァー』は、2004年 10月5日から12月21日まで、関西テレビとメディアミックス・ジャパン（MMJ）の共同制作により放送されたテレビドラマです。この作品はフジテレビ系の「火曜22時枠」で放映され、主演は人気俳優の坂口憲二が務めました。

あらすじ

物語の主人公、岡崎真吾（坂口憲二）は小規模の劇団に所属する若手俳優で、気さくでポジティブな性格を持っています。彼は母である岡崎マリア（松坂慶子）をとても大切に思い、女手一つで育て上げてくれたことに誇りを抱いています。ただ、その愛情が行き過ぎて周囲からは「マザコン」と見なされがちです。
ある日、真吾は仕事に遅れそうになっているOLの杉浦瞳（篠原涼子）を助けるため、人力車で送り届けます。この時、瞳を叱責する相手に対して反村するという行動を起こします。恋愛にはあまり恵まれていなかった瞳は、真吾の優しさに心を奪われ、一目惚れします。次の日、瞳はお礼を言うために真吾の元を訪れると、二人は楽しい時間を人力車に乗って共に過ごします。そして、お互いに惹かれ合い、デートの約束をすることになりました。

キャスト

このドラマには、以下の主要キャストが名を連ねています。

- 岡崎真吾（坂口憲二）：29歳のマザコン青年。人力車のアルバイトと劇団の役者活動を両立しています。
- 杉浦瞳（篠原涼子）：31歳の彼女で、レストランチェーンのスーパーバイザー。
- 岡崎マリア（松坂慶子）：55歳で真吾の母。自宅でピアノ教室を運営しています。

真吾が所属する劇団の仲間たちや、瞳の同僚、家族なども登場し、物語に深みを加えています。これにより、真吾と瞳の恋愛物語だけでなく、周囲の人々との様々なエピソードも描かれています。

制作と受賞歴

『マザー&ラヴァー』は岡田惠和による脚本で、複数の演出家が手がけました。音楽は寺嶋民哉が担当し、主題歌にはアンジェリーナの「Sound of Love〜しあわせについて〜」が使われました。
この作品は、高い評価を受け、第43回ザテレビジョンドラマアカデミー賞では主演女優賞に篠原涼子が輝きました。

放送日程

初回は通常より10分長い22時10分からの放送だった一方、最終回では特別に2時間スペシャルとして21時から放送されました。

備考

制作当初、真吾の母の役は岩下志麻が担当する予定でしたが、彼女の急病により松坂慶子が代理を務めることになりました。その後、松坂と坂口は別の作品で再共演を果たしています。
本作は当初11回の予定でしたが、視聴者の支持を受けて12回に延期されました。これにより、より多くのエピソードを楽しむことができました。

『マザー&ラヴァー』は、母と子の絆や人間関係を通じて、愛情の深さや成長を描いた感動的な作品です。アットホームな雰囲気の中で、登場人物たちの関係がどのように変化していくのか、視聴者は目が離せないことでしょう。

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