マシュー・グレーツァー

マシュー・グレーツァー（Matthew Glaetzer）は、1992年8月24日生まれ、オーストラリアのアデレード出身の自転車競技選手です。トラックレースを専門とし、特にスプリント、ケイリン、チームスプリントで優れた成績を収めています。また、日本の競輪には短期登録選手制度を利用して出場し、その高い実力でファンを魅了しました。

輝かしい戦績

グレーツァーは、ジュニア時代からその才能を発揮し、2010年のジュニア世界選手権自転車競技大会では、スプリントとケイリンの2冠を達成しました。その後、エリートカテゴリーでも着実に実績を積み重ね、数々のタイトルを獲得しています。

2011年：オーストラリア選手権・チームスプリント 優勝
2012年：世界選手権・チームスプリント 優勝（スコット・サンダーランド、シェーン・パーキンスと共に出場）
2016年：世界選手権・スプリント 銀メダル
2018年：世界選手権・スプリント 優勝、1Kmタイムトライアル 銀メダル

オリンピックにも複数回出場しており、2012年のロンドン五輪ではチームスプリントで4位入賞、2016年のリオ五輪でもスプリントで4位入賞を果たしています。

競輪での活躍

グレーツァーは、短期登録選手として日本の競輪にも参戦しています。2018年には初めて日本の競輪に出場し、その圧倒的なスピードとテクニックで旋風を巻き起こしました。

2018年シーズンは、計14場所（KEIRIN EVOLUTIONと4日制GIII「国際自転車トラック競技支援競輪」が1場ずつ、他は3日制FI）に出走し、9回の優勝（KEIRIN EVOLUTIONを含む）と3回の準優勝という驚異的な成績を収めました。

41走の内訳は、1着36回、2着3回（全て決勝）、3着0回、着外5着2回（全て決勝）であり、勝率は87.8%、2連対率および3連対率は95.1%という驚異的な数字を記録しました。

特に、8月から9月にかけては、玉野、岸和田、立川、伊東温泉、松山と、3日制FIを5場所連続で完全優勝し、外国人短期登録選手制度では最多となる15連勝の記録を打ち立てて帰国しました。

マシュー・グレーツァーは、その卓越した才能と努力によって、トラックレースと競輪の両方で輝かしい実績を残している、世界トップレベルの自転車競技選手です。

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