マジシャン (1989年のパチンコ機)

「マジシャン」は、1989年3月にSANKYOから発売された、手品をモチーフとしたパチンコ機のシリーズ名です。マジシャンⅠ、マジシャンⅡ、マジシャンⅢの3機種が存在します。

概要

貯留型の羽根モノタイプとして知られています。役物内部は上段と下段に分かれており、上段にはマジシャンの上半身、下段には下半身とVゾーンが配置されています。ゲームの流れは、まずスタートチャッカーに入賞すると、役物内のマジシャンの下半身が上段ステージまで迫り上がり、その後下降する動きを見せます。

V入賞へのルートは複数存在し、その多様性がゲームの面白さを引き立てています。

王道ルート
羽根に拾われた玉が、マジシャンの下半身が上昇した瞬間にタイミング良く足の上に乗ります。下降後、下段ステージの誘導ガードに導かれてVゾーンを目指します。
アクロバットルート
マジシャンの足に玉が乗らず、上段左右奥の方から下段ステージに落下します。玉の勢いを利用してガードを乗り越え、中央を転がりV入賞を狙います。
飛び込みルート
下段の左または右のコースを斜めに転がり、Vゾーンの端に当たって入賞する、予測不能なパターンです。

スペック

各機種のスペックは以下の通りです。

マジシャンⅠ
賞球数：ALL13
大当たり最高継続：8R
最大貯留：1個
マジシャンⅡ
賞球数：7＆13
大当たり最高継続：8R
最大貯留：1個
マジシャンⅢ
賞球数：ALL10
大当たり最高継続：8R
最大貯留：1個

演出

大当たり中は、マジシャンが左右の手を動かし続けるという、シンプルな演出が特徴です。5カウント後には、下段に配置された下半身が上下運動を繰り返すようになります。この時の動きは通常時よりも速くなり、玉が足の上に乗る確率が上がります。

足の上に貯留された玉は、高確率でVゾーンに運ばれますが、稀に2個乗ってしまうこともあります。2個乗った場合は左右のハズレ穴に振り分けられてしまう可能性があるので、1個乗った時点で止め打ちをして貯留解除を待った方が、継続率が上がると言われています。

脚注

参考文献

高村安夫編著『プロが教える秘密のパチンコ術 NO.4 DEC.1989』KKベストセラーズ、1989年12月25日。 共通雑誌コード T4910783112424。
高村安夫編著『プロが教える秘密のパチンコ術 NO.5 FEB.1990』KKベストセラーズ、1990年2月25日。 共通雑誌コード T4910783102425。
末井昭編著『パチンコ必勝ガイド2月号』白夜書房、1990年2月1日。 共通雑誌コード T4911752102392。

外部リンク

マジシャン | SANKYOヒストリー | SANKYOファンサイト 2022年7月20日閲覧。
【公式】パチンコ・マジシャンI【もう一度打ちたい！】 - YouTube

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