マダガスカルの政党

マダガスカルの政党について解説します。

マダガスカルの政党制

マダガスカルの政党制は、複数政党制を採用しています。1990年代、他のアフリカ諸国と同様に、マダガスカルでも政治の民主化が進みました。1992年の憲法改正後に行われた大統領選挙や議会選挙では、それまで反体制派と見なされていた勢力が勝利を収めました。

2007年9月には、当時の大統領であるマーク・ラヴァルマナナの与党「私はマダガスカルを愛する（TIM）」が勝利しましたが、その後、ラヴァルマナナ大統領とアンタナナリボ市長であったアンドリー・ラジョエリナとの間で権力闘争が激化しました。その結果、2009年3月には、ラジョエリナを首班とする反政府勢力が軍の支援を受け、ラヴァルマナナ大統領を政権から追放し、「暫定政府」が発足しました。同年8月9日には、和平に向けて暫定政府を樹立することで合意がなされました。

主な政党

マダガスカルには、以下のような多様な政党が存在します。

私はマダガスカルを愛する (Tiako I Madagasikara, TIM)：ラヴァルマナナ元大統領が率いた政党で、「マダガスカルを愛する党」とも呼ばれます。
マダガスカル再生協会 (Andry sy Rihana Enti-Manavotra an'i Madagasikara, AREMA)：通称AREMA。かつては「マダガスカル再生のための柱と構造」とも呼ばれていました。
国民回復経済自由民主行動 (LEADER-Fanilo)：国民回復のための経済的自由主義と民主的行動を掲げる政党です。
社会民主再生党 (Rénaissance du Parti Social-Démocratique, RPSD)：社会民主主義の再生を目指す政党です。
新社会民主再生党 (RPSD-Vaovao)：2003年に社会民主再生党から分裂して結成された左派系の政党です。
事業審判党 (Asa Vita no Ifampitsarana, AVI)：「あなたの業績で判断される党」という意味を持つ政党です。
マダガスカル進歩活動 (Mpitolona ho an'ny Fandrosoan'i Madagasikara, MFM)：マダガスカルの進歩を求める活動家による政党です。
マダガスカル独立会議党 (Antokon'ny Kongresy ho an'ny Fahafahan'i Madagasikara, AKFM)：マダガスカル独立会議の政党です。
AKFM/Fanavaozana (Antokon'ny Kongresy ho an'ny Fahafahan'i Madagasikara Fanavaozana)：AKFMの刷新を目指すグループです。
マダガスカル連邦党 (Parti fédéraliste de Madagascar, PFM)：連邦主義を提唱する政党です。
トアマシナ・トンガ・サイナ (Toamasina Tonga Saina, TTM)：
GRAD Iloafo：開発のための反省と行動のグループ。
マラガシのマダガスカル (Madagasikara otronin'ny Malagasy, MONIMA)：民族主義的で独立を求める政党です。
FANORENANA


これらの政党は、マダガスカルの政治情勢の中で、それぞれの立場や主張を展開しています。近年では、政党の離合集散や新党の設立も活発であり、政治状況は常に変化しています。マダガスカルの政党政治は、同国の民主主義の発展と国民の意思を反映する上で重要な役割を果たしています。

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