マチャアキ海をゆく

『マチャアキ海をゆく』の概要

『マチャアキ海をゆく』は、1976年10月から1979年6月まで東京12チャンネル（現在のテレビ東京）で放送された教養番組です。毎週日曜日の10時台に生放送されており、堺正章がナレーターとして登場しました。この番組は、日本水産（現・ニッスイ）の協賛を受けており、放送期間中は「ニッスイアワー」として知られていました。

番組の内容

この番組は、海洋生物の生態系をテーマにしています。後藤道夫をはじめとする水中カメラマンが、世界中の海の生き物たちを撮影した映像が使われ、堺正章がその映像に解説のナレーションを加えていました。視聴者たちはさまざまな海の生物の生態や習性について学ぶことができたのです。

特に記憶に残るエピソードの一つは、1976年12月5日に放送された「ナマコのオナラ」という回です。この放送内容が評価され、第14回ギャラクシー賞選奨を受賞しました。これは、海洋生物に対する理解を深めることが目的の番組として大きな注目を浴びるきっかけとなりました。

スタッフと音楽

番組の製作はカイ・エンタープライズが担当し、東京12チャンネルの協力のもとに制作されました。プロデューサーには田島昭と庭野憲二が名を連ね、構成には金谷稔と下山啓が関与しました。また、撮影は益田一や後藤道夫、中村宏治、中野修三、田口哲、大津一美といった専門のスタッフによって行われ、監修は末広恭雄が担当していました。

音楽も番組に欠かせない要素で、オープニングとエンディングのテーマ曲『海の恋人達』は、久保田広子が作詞、榊原政敏が作曲を担当し、ダ・カーポが歌いました。また、挿入歌として『さんぶんのに』も同様の制作陣によって制作されています。これらの楽曲は、番組の雰囲気を一層引き立てました。

再放送と改題

放送終了後も、番組の人気は衰えず、再放送が実施されました。その際には、『マチャアキの海底探検』というタイトルに改題される形で、視聴者に再び海洋の不思議を伝える機会がもたらされました。これにより、新たな視聴者にも海洋についての教育的な側面が広まることとなりました。

まとめ

『マチャアキ海をゆく』は、1970年代の日本における教育テレビの草分け的存在として、多くの人々に海洋生物の魅力を伝えてきました。生放送でのリアルな映像と堺正章のユーモアを交えた解説により、視聴者は楽しみながら自然への関心を高めることができたでしょう。海洋生物についての知識を深めるだけでなく、地球という豊かな生態系の大切さを再認識させる番組でした。

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