マッカラン国際空港全自動ピープル・ムーバー

マッカラン国際空港 全自動ピープルムーバー

マッカラン国際空港全自動ピープルムーバーは、アメリカ・ネバダ州ラスベガス近郊に位置するマッカラン国際空港内で運行されている、Automated People Mover (APM)システムです。空港内のターミナルとコンコース間の移動を円滑にするために、3つの独立した路線が設けられています。

3つの路線構成

このピープルムーバーシステムは、以下の3つの主要な路線で構成されています。

1. ターミナル1 - Cゲート線: メインターミナルとCゲート・コンコースを結ぶ路線です。1985年に空港で最初に開業したピープルムーバー線で、主にサウスウエスト航空の利用客の移動をサポートしています。
2. ターミナル1 - Dゲート線: メインターミナルとサテライトのDゲート・コンコースを結ぶ最長の路線です。Dゲート・コンコースの開業に合わせて、1998年に運行を開始しました。
3. ターミナル3 - Dゲート線: 2012年7月に開業した、ターミナル3とDゲート・コンコースを連絡する路線です。比較的新しい路線で、ターミナル3の利用客の利便性を高めています。

各路線の詳細

ターミナル1 - Cゲート線

この路線は、2本の平行なトラックを使用しており、それぞれに2両編成の列車が2つの駅間を往復しています。2008年に車両の更新が行われ、以前のアドトランツC-100車両から、現在のボンバルディアInnovia APM 100（旧CX-100）車両へと置き換えられました。これにより、運行の信頼性と快適性が向上しました。

ターミナル1 - Dゲート線

Dゲート線は、全長2kmの平行トラックで構成されています。3両編成の列車が2つの駅間を往復し、Dゲート・コンコースへのアクセスを効率的にしています。この路線も、Cゲート線と同様に2009年前半に車両が更新され、ボンバルディアInnovia APM 100車両が導入されました。

ターミナル3 - Dゲート線

ターミナル3とDゲート・コンコースを結ぶこの路線も、2本の平行トラックを使用し、3両編成の列車が往復運行しています。この路線でもボンバルディアInnovia APM 100車両が採用されており、全路線で車両の統一が図られています。

今後の計画

現在、空港から6.4km離れた中央ラスベガスとターミナル1およびターミナル3を結ぶ、第4のピープルムーバー（ラスベガス・モノレールの拡張）が計画されています。これにより、空港と市街地間のアクセスがさらに便利になることが期待されています。

まとめ

マッカラン国際空港の全自動ピープルムーバーは、効率的で信頼性の高い交通手段として、空港利用者の移動をサポートしています。3つの路線は、各ターミナルとコンコースを結び、空港内の移動時間を短縮し、快適な空の旅を支えています。将来の拡張計画も含め、より利便性の高い空港交通システムへと発展していくことが期待されます。

外部リンク

McCarran International Airport Homepage
YouTube Video of the D Gate Train

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