マックス・キャリー

マックス・キャリーの野球人生

マックス・キャリー（Max Carey）は、1890年1月11日にアメリカのインディアナ州テレホートで生まれたプロ野球選手であり、特に盗塁の名手として知られています。彼の本名はマクシミリアン・ジョージ・カーナリウスですが、野球アナウンサーの発音のしやすさを考慮して「キャリー」という名前に改名しました。彼は右投げでスイッチヒッターとして特異な才能を見せ、特に中堅手として20年間の現役生活を送りました。

彼は1910年にマイナーリーグのサウスベンドからピッツバーグ・パイレーツに入団し、その翌年から外野手としてレギュラーの座を確保しました。1913年には、彼の持ち味である俊足を活かして61盗塁を記録し、初めて盗塁王に輝きました。同年には99得点を挙げ、リーグ最多得点も達成しています。以後、彼は1913年から1925年の13年間のうち、なんと10度もの最多盗塁を記録し、盗塁王として歴史に名を刻むこととなります。

キャリーの盗塁成功率は非常に高く、特に1922年シーズンには51回の盗塁を試みて失敗はわずか2回という驚異的なデータを残しました。1925年のシーズンは特に印象的で、彼は打率.343をマークし、その年のワールドシリーズでも24打数11安打の活躍を見せ、チームはこのシリーズを制覇しました。

彼は1926年にパイレーツからウェイバーで移籍し、ブルックリン・ロビンズ（現ロサンゼルス・ドジャース）に加入しました。1929年には現役を引退し、その通算成績は70本塁打、738盗塁を記録しています（この盗塁数は歴代9位）。彼の記録の中にはランニング本塁打が24本、グラウンドルール本塁打も1本含まれており、彼のスピードがいかに際立っていたかを物語っています。

引退後、キャリーはブルックリン・ドジャーズの監督として1932年と1933年に指導者としてチームに貢献しました。その後も彼は女子プロ野球リーグに関わるようになり、1945年から1949年までリーグの理事長を務めました。さらにはミルウォーキー・チックスやフォートウェイン・デイジーズの監督としても活躍しました。

マックス・キャリーは1961年にアメリカ野球殿堂入りを果たし、歴史的な選手としてその名を語り継がれています。彼は1976年にフロリダ州マイアミでその生涯を閉じましたが、彼の技術や成績は今も多くのファンに記憶されています。彼の偉業と影響は、未来の選手たちにも受け継がれていくことでしょう。

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