中堅手

中堅手について

中堅手（ちゅうけんしゅ）、英語では center fielder と呼ばれるこのポジションは、野球やソフトボールにおいて非常に重要な役割を担っています。中堅手は外野の中央部分に位置し、左翼手（左外[[野手]]）と右翼手（右外[[野手]]）の間を守る選手です。主に本塁と二塁を結んだ直線上を中心として、その両側に広がる守備範囲を担当します。守備番号は8で、英略語は CF です。また、日本では「センター」との呼称でも知られています。

中堅手の役割と特徴

中堅手は、外[[野手]]の中でも特に広い守備範囲を持つことが求められるポジションです。足の速さや機動力が特に重要視され、外野の中央から両翼に広がるスペースをカバーする必要があります。このため、急に飛んできた打球に対する反応が必要です。また、二塁手や遊撃手（ショート）の後方を守る役割もあり、ボールに触れる機会が多いです。

中堅手は他の外[[野手]]と比べて、打球の特性にも異なります。一般的に、左翼手や右翼手にはドライブがかかった打球が飛んでくることが多いのですが、中堅手には比較的素直な打球が飛んでくるため、捕球の負担が少し軽いと考える向きもあります。

実際の試合では、チームの事情によって他の外[[野手]]のカバーを手伝うシーンも見られます。例えば、MLBのサンフランシスコ・ジャイアンツ時代の新庄剛志選手は、四番打者であるバリー・ボンズの左翼手の定位置から右に飛んでくる打球を全て捕球することで、ボンズ選手が打撃に専念できるようにサポートしたことがあります。このような志願的な守備やカバーは、チーム全体の戦略に影響を与えることが多いです。

俊足と強肩の求められるポジション

中堅手には俊足と強肩が求められると言われていますが、選手によってその能力は異なります。特に強肩については必須条件とはされず、多くの選手はバックホームで走者を刺すことができるとは限りません。中継プレーで補えば事足りるという考え方が一般的です。このような役割分担があるため、選手はポジションに応じた特性を最大限に活かすことが求められます。

選手のパフォーマンスは試合の流れにも大きな影響を与えます。セイバーメトリクスで評価するWAR（Wins Above Replacement）では、中堅手の補正値は捕手や二遊間の選手に次ぐ高い数値を示しています。このため、実際のプレイにおいては非常に重要な存在です。また、日本[[野球機構]]においては、外[[野手]]のゴールデングラブ賞を獲得することが多いのも、中堅手の守備力の高さを示しています。

まとめ

中堅手はその守備範囲の広さと重要な役割から、野球やソフトボールにおいて欠かせないポジションです。また、俊足だけでなく、状況に応じた適切な判断力も求められるため、選手の能力が試合に与える影響は計り知れません。

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