マッシモンテベースボールクラブ

マッシモンテベースボールクラブは、愛知県名古屋市を本拠地とし、日本野球連盟に所属していた社会人野球のクラブチームです。2007年に「NAGOYA23」として設立され、2014年から活動を休止しています。このチームは、社会人になっても野球を続けたいという若者、スポーツを愛する企業、そして雇用創出に貢献する球団という、三位一体の理念を掲げていました。

設立と発展

2007年、独立リーグ設立の動きが活発化する中、東海地方には独立リーグが存在しなかったため、元プロ野球選手の川又米利氏が中心となり、社会人野球クラブチーム「NAGOYA23」が設立されました。「23」という数字は、川又氏が現役時代に背負っていた背番号に由来します。

設立から2年後の2009年には、第80回都市対抗野球大会予選で初めて一次予選を突破し、東海二次予選に進出するという躍進を遂げました。この活躍は、チームの力を示すものでした。

チーム名の変更と活動休止

2013年、川又氏が中日ドラゴンズのコーチに復帰することになったため、同じく元中日ドラゴンズ選手の湊川誠隆氏が選手兼任監督に就任しました。同時に、チーム名は「マッシモンテベースボールクラブ」に変更されました。「マッシモンテ」とはイタリア語で「最高峰」を意味し、湊川氏がイタリアでプレーした経験からこの名称を選び、自身が立ち上げたファッションブランドにも使用しています。

しかし、2014年6月4日、チームは活動を休止しました。その活動期間は決して長くはありませんでしたが、社会人野球の舞台で数々の足跡を残しました。

主な戦績と選手

マッシモンテベースボールクラブは、中日本クラブカップで1度優勝（2010年）を果たしています。また、このチームからは、後にプロ野球選手となった選手も輩出しています。

松井宏次（内野手）：退団後、四国・九州アイランドリーグの長崎セインツを経て、2009年育成選手ドラフト1位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団しました。
笠原優子（投手）：退団後、BBCスカイホークスを経て、2016年に女子プロ野球・京都フローラに入団しました。

元プロ野球選手の登録

マッシモンテベースボールクラブには、多くの元プロ野球選手が関わっていました。

川又米利（元：中日ドラゴンズ）：総監督（2007年～2011年）としてチームを牽引しました。
湊川誠隆（元：中日ドラゴンズ）：選手兼任コーチ（2007年～2011年）を務めた後、選手兼任監督（2012年～2014年）としてチームを率いました。
小川宗直（元：近鉄バファローズ、中日ドラゴンズ、西武ライオンズ）：監督、助監督としてチームを支えました。
酒井大輔（元：広島東洋カープ）：投手兼任コーチ（2010年～2014年）としてチームに貢献しました。

これらの選手たちは、その経験と知識をチームに伝え、選手の育成に尽力しました。

チームの理念と活動

マッシモンテベースボールクラブは、単に野球をするだけでなく、地域社会への貢献も重視していました。社会人になっても野球を続けたい若者たちに活躍の場を提供し、スポーツを愛する企業と共に、雇用の創出にも寄与しようとしていました。

活動休止となってしまいましたが、マッシモンテベースボールクラブは、その短い活動期間の中で、社会人野球界に確かな足跡を残しました。チームの歴史は、今後も社会人野球の歴史の一部として語り継がれていくでしょう。

関連情報

社会人野球チーム一覧

外部リンク

マッシモンテ ベースボールクラブ Facebook
* NAGOYA23オフィシャルブログ

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