日本野球連盟

公益財団法人日本野球連盟について

公益財団法人日本野球連盟（JABA）は、日本におけるアマチュア社会人野球の統括機関です。この団体は1949年に設立された日本社会人野球協会を母体にしており、1985年には財団法人としての形態を持つようになりました。さらに2013年には公益財団法人に移行し、現名を持つに至りました。

概要

JABAは、各都道府県リーグを通じてアマチュア社会人硬式野球チームを管理しています。特に、都市対抗野球大会や社会人野球日本選手権大会、全日本クラブ野球選手権大会などの公式戦を主催しており、これらの大会は社会人野球チームにとって重要な舞台となっています。尚、社会人野球はしばしば実業団野球と混同されることがありますが、後者は軟式野球チームに限定されているため、明確に区別されています。

JABAの大会は、2003年以降は「JABA」の名を冠する形で統合され、JABA公認大会と準公認大会が一本化されました。これにより、正式な大会の運営がスムーズに行われるようになっています。

運営体制

全国には9つの地区ブロックが設定されており、その傘下には46の都府県連盟が存在しています。各ブロックの構成は以下の通りです：

• - 北海道地区連盟（北海道）
• - 東北地区連盟（青森・岩手・秋田・宮城・山形・福島）
• - 関東地区連盟（茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨）
• - 北信越地区連盟（長野・新潟・富山・石川・福井）
• - 東海地区連盟（静岡・愛知・岐阜・三重）
• - 関西地区連盟（滋賀・京都・大阪・奈良・和歌山・兵庫）
• - 中国地区連盟（岡山・鳥取・島根・広島・山口）
• - 四国地区連盟（香川・愛媛・徳島・高知）
• - 九州地区連盟（福岡・大分・佐賀・長崎・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄）

加盟条件

JABAは一般に社会人野球の連盟として認知されており、選手の登録は一般的に成年以上が対象です。加盟するには、連盟の規定を満たすすべてのアマチュア野球チームが可能であり、大学や専門学校のチームも受け入れています。ただし、日本学生野球協会に登録されている部員は、JABAへの登録ができません。特に、大学生や専門学校の生徒においてもクラブチームへの所属が可能となっているため、多様なチーム構成が実現されているのです。

高校生に関しては、日本高等学校野球連盟に登録していない選手であれば選手登録が可能です。実際に、現役の高校生がクラブチームのメンバーとして活動している例も見られています。

チームの活動傾向

1990年代には長期的な不況が影響し、多くの企業チームが活動を停止する中、クラブチームへと切り替えるケースが増えました。元プロの選手やタレントが設立したクラブチームが増加し、全国での活動が活発化しています。これにより、プロ野球選手との交流が進み、さらなる競技の発展へつながっています。

日本野球機構（NPB）との関係

過去には、プロ野球退団後に社会人チームでプレーする選手数に制限がありました。しかし、現在では元プロ選手が社会人野球に登録できる制度が整備され、一定の規制が存在しつつも交流が進んでいる状況です。

独立リーグとの関連

日本野球連盟は独立リーグとの関係も密接に持っており、規定を設けて選手の登録、契約についての指針を定めています。これにより、選手たちの流動性が高まり、アマチュア野球全体の発展を促進しているのです。

他の競技連盟との関係

JABAは日本スポーツ協会の加盟団体ですが、直接日本オリンピック委員会に所属しているわけではなく、日本学生野球協会を通じての加盟となっています。

今回は公益財団法人日本野球連盟の概要や運営、加盟条件について紹介しました。これからもアマチュア社会人野球の発展に寄与していくことでしょう。

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