マッズ・バーネル

マッズ・バーネル（Mads Burnell）は、1994年3月6日にデンマークのコペンハーゲンフーズムで生まれたプロ総合格闘家です。彼はアルテ・スワーブ・コペンハーゲンとエクストリーム・クートゥアに所属し、特にグラップリング技術に長けた選手として知られています。IBJJFヨーロッパ選手権のノーギ部門で優勝した経歴を持つなど、その寝技能力は国際レベルで証明されています。

バーネルは2013年にプロの舞台に足を踏み入れました。初期のキャリアは主にローカル団体で構築され、9戦を戦って8勝1敗という見事な成績を残し、SOMMAフェザー級王座も獲得するなど、早くからその才能を発揮しました。この実績が認められ、彼は世界最高峰の総合格闘技団体であるUFCへの扉を開きます。

2017年9月2日、バーネルはUFCデビューを果たしました。対戦相手はミシェウ・プラゼレス。しかし、この試合は3ラウンドにノースサウスチョークによる一本負けという結果に終わります。続く2018年5月27日のアーノルド・アレン戦では、試合を優位に進めながらも、最終ラウンドで思わぬ逆転のフロントチョークによる一本負けを喫してしまいます。UFCでの2戦はいずれも一本による敗北となり、バーネルは厳しい結果の後にUFCとの契約を終えることとなりました。

UFCを離れたバーネルは、ヨーロッパを代表する総合格闘技団体であるCage Warriors（CWFC）へと戦いの場を移します。2018年11月17日のCWFCデビュー戦では、ルーカス・ライェウスキに対し、1ラウンドにリアネイキドチョークで一本勝ちを収め、鮮烈なデビューを飾りました。そして、2019年6月29日に行われたCWFCフェザー級王座決定戦。相手はディーン・トゥルーマンでした。この重要な一戦で、バーネルは2ラウンドにジャパニーズ・ネクタイという珍しい絞め技で一本勝ちを収め、見事にCWFCフェザー級王座を獲得しました。このタイトル獲得は、彼のキャリアにおける大きな転換点となりました。

CWFCでの成功を経て、バーネルは再び世界の主要団体、Bellatorへと挑戦の舞台を移します。2020年10月10日、Bellator初戦ではダルコ・バノビッチと対戦し、1ラウンドでのパウンドによるTKO勝利を飾り、Bellatorでもその強さを見せつけました。続く2021年7月31日には、フェザー級のトップ選手であるエマニュエル・サンチェスとの大一番が組まれます。この強豪相手に、バーネルはフルラウンドを戦い抜き、判定3-0で勝利を収め、Bellatorフェザー級戦線での自身の地位を確立しました。しかし、2022年3月12日に行われた同じくフェザー級ランカーのアダム・ボリッチ戦では、激しい攻防の末、5ラウンドの判定で敗れ、タイトル挑戦への足がかりを失うこととなりました。

マッズ・バーネルは、その強固なグラップリングスキルを武器に、UFC、CWFC、Bellatorといった世界的な舞台で戦い続けているデンマークのトップファイターです。CWFCフェザー級王座獲得などの実績を持ち、今後の活躍が期待されています。

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