マッチとデート

『マッチとデート』について

『マッチとデート』は、1980年10月から1985年3月にかけて文化放送で放送されたラジオバラエティ番組です。パーソナリティを務めたのは、人気アイドルの近藤真彦。番組は、NRN系のラジオ局でも10分間の番組として放送されたこともあり、通常放送の一部へと組み込まれたこともありました。

番組の概要

この番組は元々、ぺんてるの一社提供で、「Pop'n Pop 夜の放課後・マッチとデート」というタイトルでスタートしました。ここでの「Pop'n Pop」とは、ぺんてるが当時製造していた蛍光ボールペンの名前を取ったものでした。1982年に日産自動車がスポンサーとなり、タイトルは『夜にくちづけ・マッチとデート』に変更されました。特に後期には、近藤が出演する日産・マーチとのコラボ企画が行われ、リスナーにとっても親しみやすい内容となりました。

番組にはテーマ曲があり、アール・クルーの「バレッタのテーマ」が使用されていました。また、地方局では1982年9月迄『マッチと一緒に』という番組名で放送されており、リスナーにさらなる親近感を感じさせていました。スケジュールが終了すると、女性アナウンサーが「ではこれで、マッチとデート（マッチと一緒に）を終わります」とアナウンスし、フィラー音楽が流れながら番組はフェイドアウトしていきました。

番組のコーナー

トークコーナー

番組には「マッチとTVでんわ」という名のトークコーナーがあり、ここで近藤はリスナーへの電話を通じて様々なお話をしました。このような形式は毎週火曜日に行われることが定番でした。

ドンキー学園応援歌

毎週金曜日には「ドンキー学園応援歌」というコーナーがあり、架空の学園の応援歌を皆で作り上げていきました。このセグメントは、文化放送の別番組『吉田照美のてるてるワイド』の一環として行われ、吉田照美が参加し、コントや歌を通じて盛り上げていました。

マッチの青い事件簿

リスナーからの手紙を基にした「マッチの青い事件簿」というコーナーでは、普通の日常の出来事に焦点をあて、リスナーの身近なエピソードが紹介されました。これにより、リスナーは自分の体験を共有する楽しみを感じ、番組との距離が縮まりました。

放送局と放送時間

番組は文化放送が制作し、1980年から1985年の間、以下のようなスケジュールで放送されました：

• - 1980年10月〜1982年9月：23:30 - 23:40
• - 1982年10月〜1984年9月：21:13 - 21:25
• - 1984年10月〜1985年3月：23:30 - 23:40

さらには、札幌テレビ放送や北海道放送など、多くの地方局でも放送されており、地域によって異なる時間帯で親しまれていました。

終了後の活動

番組は1985年3月に終了しましたが、同年4月から近藤は新たなレギュラー番組『日産サンデーステーション 日曜日はマッチとデート』として、日曜日の午前に放送の枠を移し、再び多くのリスナーに愛されることとなります。

このように『マッチとデート』は、近藤真彦の個性が光る多彩な内容を持ち、平成初期のラジオ・バラエティの代表例とも言える存在でした。

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