マッツ・フンメルス

マッツ・フンメルス

マッツ・フンメルス（Mats Julian Hummels、1988年12月16日生まれ）は、西ドイツ・ノルトライン＝ヴェストファーレン州ベルギッシュ・グラートバッハにルーツを持つ著名なサッカー選手です。現役はセリエAのASローマに所属しており、ポジションはディフェンダーおよびミッドフィールダーとして活躍しています。

来歴

フンメルスは1995年にバイエルン・ミュンヘンの下部組織に加入し、サッカーキャリアをスタートしました。2006年にはバイエルンとプロ契約を結び、2007年のシーズン最終戦でトップチームデビューを果たしますが、この試合がバイエルンでの唯一の出場となりました。

その後、2008年にボルシア・ドルトムントへレンタル移籍し、19歳という若さでレギュラーとして活躍を始めました。2009年には完全移籍が決まり、2010-11シーズンには自己最多の32試合に出場し、守備の要としてドルトムントのリーグ制覇に貢献。翌シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグの決勝に進出しましたが、古巣バイエルンに敗れました。

2016年には再びバイエルン・ミュンヘンに戻り、5年間の契約を結びます。在籍中にはブンデスリーガのタイトルを3度獲得し、国内カップ戦も制覇しましたが、チャンピオンズリーグの栄冠には手が届きませんでした。

ボルシア・ドルトムントへの帰還

2019年には再びボルシア・ドルトムントに復帰し、3800万ユーロでの移籍が発表されます。2020-21シーズンにはポカール優勝を経験し、2023-24シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ準決勝で決勝ゴールを挙げ、チームを決勝に導きましたが、決勝戦ではレアル・マドリードに敗れました。シーズン終了後、契約満了により退団が発表されました。

その後2024年にはASローマにフリーで移籍します。

代表経歴

フンメルスはU-21ドイツ代表として2009年のUEFA U-21欧州選手権で優勝を果たします。フル代表デビューは2010年5月で、以後数多くの代表戦に出場。特に2014 FIFAワールドカップでは、ポルトガル戦で得点を挙げ、準々決勝のフランス戦でも決勝点を記録し、優勝に貢献しました。大会のベストイレブンにも選ばれましたが、2018 FIFAワールドカップではグループリーグ敗退となり、その後長い間代表から外れていました。2021年にはUEFA EURO 2020に招集され、ハンガリー戦ではアシストを記録し、チームのトーナメント進出に寄与しました。

プレースタイル

フンメルスはゲームの流れを巧みに読み取り、効果的なポジショニングとマークで相手FWを封じ込める能力を持っています。ファールを最小限に抑えつつ、ボールを保持するときにはドリブルやロングパスで攻撃の起点となり、プレーメーカーとしても機能します。

人物

フンメルスの父、ヘルマン・フンメルスは元サッカー指導者であり、特に1.FSVマインツ05での指導経歴があります。また、彼の弟、ヨナス・フンメルスもサッカー選手であり、キャプテンとして活躍していました。2015年には長年交際していたキャシー・フィッシャーと結婚しています。

個人成績とタイトル

フンメルスは多くのタイトルを獲得しており、ボルシア・ドルトムントとバイエルン・ミュンヘンの両チームで国内外の栄誉を手にしました。具体的には、ブンデスリーガやDFBポカールでの優勝、UEFAチャンピオンズリーグベストイレブンへの選出等、多岐にわたる成績を残しています。彼のキャリアは、若手時代からの途切れない成長と成功の証と言えるでしょう。

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