マッティク谷線

マッティク谷線 (Mattigtalbahn)

マッティク谷線は、オーストリア国鉄 (ÖBB) が運行する路線番号190の鉄道路線です。上オーストリア州とザルツブルク州を結び、地域輸送において重要な役割を果たしています。ここでは、その運行形態、過去の変遷、駅一覧について詳しく解説します。

運行形態

マッティク谷線では、主に快速「レギオナルエクスプレス (REX)」と普通「レギオナルツーク (R)」が運行されています。路線の大部分は上オーストリア運輸連合 (OÖVV) の管轄下にあり、地域住民の足として利用されています。ウィーン方面への直通特急列車については、オーストリア西部鉄道を参照してください。

快速「レギオナルエクスプレス (REX)」

フライラッシング - ザルツブルク - リンツ間 (平日運行)

平日に、ザルツブルク行とフライラッシング行がそれぞれ1本、ザルツブルク発リンツ行が1本運行されます。シュタインドルフ以東は101号線、ザルツブルク以西は200号線に直通します。

2021年春以前は、シュタインドルフにも停車していました。
2023年度以前は、東行がフライラッシング始発でした。
REX21系統：フライラッシング～シュタインドルフ～ブラウナウ間

1時間に1本の運行。土曜・休日は2時間に1本の運行。大半がザルツブルクからローゼンハイム線のフライラッシングまで乗り入れます。

過去の運行形態

2017年以前は、全列車がシュタインドルフに停車。朝のザルツブルク方面行1本を除き、ほとんどの列車が各駅に停車し、本数も2時間に1本でした。
2018-21年度は、ゼーキルヒェン、シュタインドルフ、タイヒシュタット、アーヘンローエが大部分通過となりました。平日の午後は1時間に1本の運行となりました。
2022年度より、全列車がゼーキルヒェンに停車するようになりました。
2023年度より、平日の午前も1時間に1本の運行となっています。

普通「レギオナルツーク (R)」

R21系統：ザルツブルク - シュタインドルフ - フリードブルク

1時間に1本の運行。

過去の運行形態

2017年末に、ザルツブルク - シュタインドルフ - シュトラスヴァルヒェン間で運行を開始。当初は平日・土曜日中心の運行で、休日は北行1本のみの運行でした。カーザーンは一部を除き通過、ヴァラーゼーは全列車通過でした。
2022年度ダイヤでフリードブルク発着に変更され、毎日運行となりました。
2023年度より、カーザーンに停車。ヴァラーゼーも含めた各駅停車の列車が設定されました。

ノイマルクト - ブラウナウ

1日2往復 (土曜日・休日は南行片道1本) の運行。

過去の運行形態

2017年以前は、シュタインドルフ以北の運行でした。平日の午後に運行され、快速と合わせて1時間毎の運行となるダイヤでした。
2018,19年度は、1日3往復 (土曜2往復、休日1往復) 運行。朝の南行1本に限り、シュタインドルフを通過してノイマルクトまで乗り入れていました。
2020,21年度は、1日2往復 (土曜1往復、休日運休) 運行でした。
2022年度に、全列車がノイマルクトまで延伸され、土曜・休日は南行片道1本の運行となりました。シュタインドルフには停車します。

Sバーン・ザルツブルク

リンツ - シュトラスヴァルヒェン - ザルツブルク - フライラッシンク間 (S2)

毎時1本の運行。ザルツブルク以西は200号線からドイツ国鉄951号線に直通します。東行片道1本のみ、途中駅を通過します。

過去の運行形態

2017年以前は、大部分がシュトラスヴァルヒェン - ザルツブルク間のみの運行で、全て各駅停車で、ノイマルクトにも停車していました。
2017年末にリンツ - フライラッシング間の運行となりました。
2019年末に途中駅通過の列車が設定されました。
2021年末にシュタインドルフを通過するようになりました。

駅一覧

オーストリア国鉄190号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを以下の表に示します。

凡例

REX：快速
R：普通
■：全列車停車
●：一部通過
☆：半数停車
○：一部停車
｜：全列車通過

注記

(1): 2016年12月開業。
(2): 2020年以前の駅名は「ノイマルクト・ケステンドルフ」。ケステンドルフの玄関駅はケステンドルフ・ヴェング駅ではなく、ノイマルクト駅です。
(3): 2020年以前の駅名は「ヴェング」。
(4): ウィーン方面への列車は全て通過。ウィーン方面への乗り換えはノイマルクトで行います。

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