マッティタック駅

概要

マッティタック駅（英: Mattituck Station）は、アメリカ合衆国ニューヨーク州サフォーク郡のマッティタック地区に所在する、ロングアイランド鉄道（LIRR）の駅です。具体的には、LIRRの本線から分岐するグリーンポート支線上に位置しています。駅の所在地は、ニューヨーク州道25号線の北側、ラブ・レーンとパイク・ストリートが交差する付近です。

歴史

マッティタック駅の歴史は古く、最初の駅が建設されたのは1845年6月14日でした。その後、駅施設は何度かの改築や改良を経てきました。1878年には一度再建が行われ、さらに1944年には駅舎に改造が施されています。

しかし、時代の変化と共に駅舎の役割も変化し、1959年にはその駅舎は閉鎖されました。閉鎖から数年後の1967年7月には、かつての駅舎は完全に解体・撤去されています。駅舎は失われたものの、鉄道駅としての機能は維持され、現在も引き続き旅客列車が停車しています。

近隣の鉄道網再編の影響も受けています。例えば、1962年6月にカチョーグ駅が閉鎖された際、マッティタック駅は廃止された同駅を利用していた乗客を受け入れる代替駅の一つとなりました（もう一つの代替駅であった旧ペコニック駅も、後に1970年頃に閉鎖されています）。

また、過去には駅施設の一部として、地元の農産物を保管するための施設が併設されていました。この建物は今も残っていますが、現在は鉄道関連の用途ではなく、不動産事務所として利用されています。

近年では、駅の利用環境改善も図られました。2000年から2001年にかけての期間に、線路の南側に新しいホームが建設されました。この新しいホームは高床式となっており、列車との段差が少ないため、利用者の乗降が容易になっています。高床式ホームの導入は、当時LIRRの多くの駅で進められていた近代化工事の一環でした。

構造

現在のマッティタック駅は、旅客用のホームを1面のみ備えています。このホームは単式ホームと呼ばれ、線路の南側に位置しています。前述の通り、このホームは比較的新しい高床式の構造を採用しています。ホームの有効長は、概ね鉄道車両1両半の長さに対応しています。

駅構内の線路配置を見ると、本線を含めて合計3本の線路が敷設されています。これらはそれぞれ、主要な本線、車両留置などに使用される側線、そして貨物列車が本線から分岐するための貨物用分岐線として機能しています。

現在

駅舎は存在しませんが、マッティタック駅はロングアイランド鉄道グリーンポート支線の駅として、現在も地域住民や訪問者に利用されています。高床式ホームが整備されたことで、以前に比べて快適な利用が可能となっています。

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