マティアス・ヌタウリクラ

マティアス・ヌタウリクラ - ルワンダの長距離走選手

マティアス・ヌタウリクラ（Mathias Ntawulikura）は、1964年7月14日にルワンダの西部州キブエで生まれた陸上競技選手で、特に長距離走において顕著な成果を上げてきた選手です。身長171cm、体重63kgの彼は、1988年のソウルオリンピック以来、5回連続してオリンピックの舞台に立つという偉業を成し遂げました。現役時代はイタリアのクラブ「Pro Patria Milano」に所属し、多くの国際大会で活躍しました。

ヌタウリクラのオリンピックでの最高成績は、1996年にアトランタで行われたオリンピックの10000mでの8位入賞です。この大会では優勝したハイレ・ゲブレセラシェを含む他の入賞者全員がアフリカ出身の選手であり、アフリカの長距離選手がいかに優れたパフォーマンスを発揮できるかを示す重要なレースとなりました。特に、ヌタウリクラはルワンダ人として初めて、また2010年時点で唯一の5回のオリンピック出場者となり、その業績は特筆すべきものです。

彼は2004年のアテネオリンピックにおいても出場しましたが、その際には40歳という年齢でした。しかし、彼は2時間26分05秒という成績で、101人中62位に位置しました。この年齢で競技に参加し続けることは並外れたことです。彼はこれまでの実績により、他のアフリカ選手とともに偉大な記録を打ち立ててきました。

さらに、ヌタウリクラは国際大会においても長期間にわたり優れた活躍を見せています。世界陸上競技選手権では、特に1991年の東京大会において10000mの決勝に進出し、7位に入賞する成果を収めています。また、彼は世界クロスカントリー選手権にも5度出場しています。これらの成績は、彼が国際舞台でどれほどの実力を持っているかを証明するものであり、彼の実績はルワンダの陸上競技における重要な一ページとなっています。

1992年には、東京で行われた第76回日本陸上競技選手権大会の10000mに出場し、優れたパフォーマンスを見せました。このレースでは、アロイス・ニジガマや森下広一などの強豪を相手に27分52秒51という記録で優勝を果たしています。これにより、彼は日本国内でもその名を知られる存在となりました。

主な戦績

• - 3000m: 7分43秒09（1995年）
• - 5000m: 13分11秒29（1992年）
• - 10000m: 27分25秒48（1996年）
• - ハーフマラソン: 1時間01分41秒（2000年）
• - マラソン: 2時間09分55秒（2000年）

マティアス・ヌタウリクラは、多くの記録と素晴らしい達成を持つ選手であり、彼の影響はルワンダ国内外の陸上競技においても大きなものであることが伺えます。

もう一度検索