マティルド・デュデケム・ダコ

マティルド妃（Mathilde d'Acoz）は、1973年1月20日生まれ、ベルギー国王フィリップの王妃です。

生い立ちと家族

マティルド妃の父はパトリック・デュデケム・ダコ伯爵、母はアンナ・マリア・コモロフスカです。母アンナは、ポーランド亡命政府の首相を務めたタデウシュ・コモロフスキや、ポーランド第三共和政の大統領ブロニスワフ・コモロフスキを輩出した、名門コモロフスキ家の出身です。祖母ゾフィア・サピェハは、ポーランドの大貴族サピェハ家の出身です。デュデケム・ダコ家は、元々男爵の家系であり、ルーツはフランデレンにありますが、現在の邸宅はワロン地域にあります。

マティルド妃は、公用語であるフランス語とオランダ語に加え、英語、イタリア語、スペイン語も操るマルチリンガルです。ルーヴェン・カトリック大学で学び、言語聴覚士の資格を取得後、1995年から開業していました。

結婚と王妃としての活動

1999年12月4日、マティルド妃はブリュッセルでフィリップと結婚しました。彼女はベルギー王家初のベルギー生まれの王妃であり、フランデレン人とワロン人の対立が根深いベルギーにおいて、両言語を解する彼女の存在は、国民統合の象徴として大いに歓迎されました。

2012年6月には、夫とともに経済団を率いて来日し、単独で宮城県を訪問、東日本大震災の被災者を慰問しました。2016年10月には、フィリップ国王とともに王妃として初めて来日し、宝冠大綬章を受章。2019年10月にもフィリップ国王と再度来日し、徳仁天皇の即位礼正殿の儀に参列しました。

子女

マティルド妃とフィリップ国王の間には、2男2女がいます。

エリザベート王女（2001年 - ）：ブラバント女公
ガブリエル王子（2003年 - ）
エマニュエル王子（2005年 - ）
エレオノール王女（2008年 - ）

マティルド妃は、その知性と国際的な感覚、そして国民への献身的な姿勢から、ベルギー国民から深く敬愛されています。彼女は、ベルギー王室の一員として、様々な活動を通じて、ベルギーの国際的な地位向上にも貢献しています。

外部リンク

ベルギー王室公式サイト （オランダ語）(https://www.monarchie.be/fr)（フランス語）(https://www.monarchie.be/de)（ドイツ語）(https://www.monarchie.be/en)（英語）

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