マニラMRT7号線

概要

メトロレール・トランジット7号線（MRT-7）は、フィリピンのブラカン州とマニラ首都圏を結ぶ、マニラ・メトロレール・トランジット・システム（マニラMRT）の路線です。全長22.8km、14の駅を持つ高架鉄道として建設が進められています。このプロジェクトは、サン・ミゲル（SMC）の子会社であるユニバーサルLRTコーポレーション（ULC）が、フィリピン運輸通信省（現・運輸省）から建設業者として選定され、官民連携（PPP）方式で進められています。

建設は、現代ロテムとEEIのコンソーシアムが担当し、現代ロテムにとっては初の海外ターンキー案件となります。プロジェクトの総費用は62.7億フィリピン・ペソと見積もられており、2014年には金融保証条件が発表され、2016年2月に決算が完了しました。

ルート

MRT-7号線は、ブラカン州サン・ホセ・デル・モンティのサン・ホセ・デル・モンティ駅から、マニラ首都圏ケソン市のノース・アベニュー駅までを結びます。車両基地はケソン市内に設置される予定です。また、このプロジェクトには、北ルソン高速道路のボカウーICからサン・ホセ・デル・モンティ駅付近のインターモーダル交通ターミナル（ITT）までの全長約22kmの高速道路建設も含まれています。

駅一覧

（駅名リストは提供されていません。）

建設工事

2016年2月に土壌調査が行われ、同年4月20日には起工式が挙行されました。当初の計画では2019年第4四半期に完成する予定でしたが、土地収用問題などにより遅延が生じています。建設工事は2017年8月15日に本格的に始まり、ケソン市のコモンウェルス通りやキリノ高速道路で車線規制が行われたため、交通渋滞が発生しました。また、ノース・アベニュー駅とケソン・メモリアル駅の建設に伴い、影響を受けるスクオッター（不法占拠者）は、タナイ、リサール、ブラカンに移転されました。

2017年10月7日にはバタサン駅の起工が行われ、2017年11月時点でケソンメモリアルサークル地下での掘削作業が進められていました。2018年1月22日にはノース・アベニュー駅と線路の建設が開始されました。2019年1月には、エリプティカル道路とケソン通りでの掘削工事が原因で、深刻な交通渋滞が発生し、マニラ首都圏開発庁からEEIに罰金が科せられました。

当初、2020年に全区間が開通する予定でしたが、土地収用問題などにより着工が遅れたため、サン・ミゲルとフィリピン政府は2021年までに一部区間を優先的に開通させることで合意しました。全区間の開通は2022年を予定しています。車両基地の建設も土地収用の問題で延期されていましたが、2019年11月26日に着工されました。建設地は当初のブラカン州サン・ホセ・デル・モンティからマニラ首都圏ケソン市に変更されています。

車両

MRT-7号線には、3両編成36本（計108両）の車両が導入されます。現代ロテムは、車両の製造だけでなく、信号、通信、電気設備も担当する契約を締結しました。108両全ての車両は既に完成していますが、車両基地が利用できないため、韓国からの輸送が遅れている状況です。

脚注

注釈：
（注釈は提供されていません。）
出典：
（出典は提供されていません。）

関連項目

フィリピンの鉄道

外部リンク

MRT7号線 - フィリピン官民連携センターHP

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