マネースクエアHD

株式会社マネースクエアHD

株式会社マネースクエアHDは、主に外国為替証拠金取引（FX）事業を展開する株式会社マネースクエアを子会社として有する持株会社です。本社は東京都港区に位置しています。かつては株式会社マネースクウェア・ジャパンという商号でしたが、持株会社体制への移行などに伴い、現在の社名となりました。

概要

グループの中核事業会社である株式会社マネースクエアは、投機的な短期取引ではなく、ミドルリスク・ミドルリターンを目指した中長期的な視点での資産形成を目的としたFX取引を特徴としています。このコンセプトに基づき、顧客に対する投資家教育や、独自の取引手法の提供に重点を置いています。

同社が提供する代表的な取引手法には、特許を持つ「トラップトレード」（特許第4278664号）、「リピートイフダン」（特許第4435139号）、そしてこれらの機能を組み合わせた「トラップリピートイフダン」（特許第4445006号）があります。特に「トラップリピートイフダン」は「トラリピ」（登録番号：第5297891号、第5390593号）の略称で広く知られ、多くの顧客に利用されており、その利用率は7割を超えています（2018年5月末時点）。また、2018年5月末時点では、FX業界において特許件数が最多となりました。

顧客サービスの向上にも力を入れており、2019年6月からは、顧客が自身の相場観に基づいて資産を形成する機会を提供するため、FX取引手数料を全面的に撤廃しています。また、顧客から預かった資産と会社の資産を明確に区別して管理する「分別管理」や、預かり資産の全額を信託保全する取り組みについては、金融商品取引業等に関する内閣府令が施行される2009年8月1日よりも以前から積極的に実施してきました。

創業当初から「マネーゲームではない資産運用としてのFX・CFD」という理念を掲げており、2018年4月の「第二創業」においては、企業理念体系「MONEY SQUARE Way」を新たに制定しました。「アイデアとテクノロジーでNIPPONの資産運用の未来を創る」ことをビジョンとし、社会に対して「腹落ち感のあるミドルリターン投資」を提供することで貢献していくことを、会社の存在意義として明確にしています。

投資家教育への取り組みも特徴的で、FXに関する基本的な知識や最新の市況情報に加えて、独自の取引手法である「トラリピ」をより効果的に活用するための詳細なレポートや動画コンテンツを継続的に提供しています。こうした教育活動の一環である「Ｍ２ＪＦＸ アカデミア」といったプログラムは高く評価されており、国際的なFX関連のイベントである「フォレックス・マグネイト東京サミット 2013」では「ベスト・エデュケーショナルブローカー賞」を受賞しました。さらに、米国の経済誌フォーブスのアジア版「フォーブス・アジア」が選出する「Asia's 200 Best Under A Billion」に名を連ねたほか、2015年度のオリコン顧客満足度ランキング「FX取引」部門で複数の項目において1位を獲得するなど、外部からも高い評価を得ています。

沿革

2002年10月：株式会社マネースクウェア・ジャパンとして東京都品川区に創業。
2007年10月：大阪証券取引所ヘラクレス市場に上場。
2013年3月：東京証券取引所市場第二部へ市場変更。
2014年3月：東京証券取引所市場第一部に指定替え。
2014年10月：商号を株式会社マネースクウェアHD（初代）に変更し、会社分割によりFX事業を新設子会社（現・株式会社マネースクエア）に承継させ、持株会社体制へ移行。
2016年10月：マネジメント・バイアウト（MBO）を目的とする株式会社インフィニティによる株式公開買付けが成立。
2017年1月：東京証券取引所市場第一部上場廃止。
2017年4月：株式会社インフィニティが株式会社マネースクウェアHD（初代）を吸収合併し、商号を株式会社マネースクウェアHD（2代）に変更。
2018年4月：商号を株式会社マネースクエアHD（2代）から株式会社マネースクエアHDへ、子会社マネースクウェア・ジャパンを株式会社マネースクエアへそれぞれ変更。
2023年1月：株式会社ノジマの子会社である「ニューシナジー投資事業有限責任組合」が株式の大部分を取得。

グループ会社

株式会社マネースクエア
MONEY SQUARE INTERNATIONAL, INC.

（本記事は公開情報に基づき記述しています）

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