ママとあそぼう!ピンポンパン

概要

『ママとあそぼう!ピンポンパン』は、1966年10月3日から1982年3月31日までフジテレビで放送されていた、子供向けのテレビ番組です。この番組は、NHKの『おかあさんといっしょ』を参考にしながら子供たちに親しまれる内容となっていました。番組の進行役として「お姉さん」や「お兄さん」と呼ばれる出演者が登場し、観る子供たちと一緒に楽しむスタイルが特徴的でした。

中でも河童のキャラクター「カータン」や、毛虫のキャラクター「デベロン」などの個性的なキャラクターたちが人気を博しました。また、1971年にリリースされた「ピンポンパン体操」は特に大ヒットとなり、260万枚以上の売上を記録し、1972年には第14回日本レコード大賞童謡賞を受賞しました。

番組名の由来は、プッチーニのオペラ『トゥーランドット』の登場人物「ピン」「ポン」「パン」にあります。開始当初は白黒放送でしたが、1971年4月からカラーに移行し、新たな視覚体験を提供しました。

放送開始から数年間、番組の視聴率は3%を前後し、なかなか伸び悩んでいました。しかし、1971年11月から12月にかけて「ピンポンパン体操」の人気が高まり、視聴率が8.5%まで上昇しました。最も視聴率が高かった1972年には、幼児向け番組としては異例の7〜10%を記録しました。

毎回、番組の最後には「おもちゃへいこう！」の掛け声でスタジオセットの大木の「おもちゃの木」からおもちゃを取り出す子供たちの姿が放送され、テレビの前の子供たちを魅了しました。このコーナーは指定された時代から定着しましたが、土曜日にはこのコーナーは放送されませんでした。

1980年には番組が低迷期に突入し、1981年12月にカータンが引退、翌1982年には新キャラクターのバビちゃんが登場しました。しかし、1982年3月31日をもって、15年半の放送は幕を閉じました。最終回では歴代の「お姉さん」「お兄さん」が集結し、番組の代表曲「レッツゴーともだち」を歌って別れを告げました。

番組の終焉とその後

番組は1980年代初頭の視聴率低下に直面し、1982年にはついに終了となりました。最終回には、多くの元出演者が再集結し、感動的なセレモニーが行われました。その後、2013年には『ママとあそぼう!ピンポンパン DVD-BOX』が発売され、当時の想い出を振り返る良い機会となりました。

放送時間

この番組は1966年から1982年の間、平日と土曜日に渡り放送され、時間帯は随時変更されました。最初は午前8時台に放送され、その後数回にわたってバラエティーに富んだ時間帯で放送されていきました。

出演者

この番組の「お姉さん」や「お兄さん」役には、フジテレビの若手アナウンサーたちが起用され、多くのアイドルアナウンサーが登場しました。初代のお姉さんは渡辺直子、次いで石毛恭子、そして酒井ゆきえと続き、5代目の井上佳子まで受け継がれました。お兄さん役には金森勢が長年活躍し、番組を支えました。

リメイク

2000年には『うたであそぼうピンポンパン』というリメイク番組が放送され、これもまた子供たちに広く親しまれました。この新たな番組では、データ放送を用いて視聴者参加型の要素が盛り込まれました。

そして、『ママとあそぼう!ピンポンパン』は今もなお、多くの人々に愛され、思い出に残る存在となっています。

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