マムフォード・アンド・サンズ

マムフォード・アンド・サンズ (Mumford & Sons)

マムフォード・アンド・サンズは、2007年にロンドンで結成されたフォークロックバンドです。マーカス・マムフォードを中心に、ベン・ラヴェット、テッド・ドウェイン、そして後に脱退するカントリー・ウィンストン・マーシャルが加わり、その音楽活動をスタートさせました。

音楽的特徴と初期の成功

初期は、バンジョーやアコースティックギターを多用した、アメリカーナやブルーグラスの影響を感じさせるサウンドが特徴でした。2009年にリリースされたデビューアルバム『サイ・ノー・モア』は、プロデューサーにマーカス・ドラヴスを迎え、全世界で800万枚以上を売り上げるという驚異的な成功を収めました。このアルバムは、グラミー賞やブリット・アワードなど、数々の賞を受賞・ノミネートされ、彼らの名を一躍世界に知らしめました。

アルバムの変遷と音楽性の進化

セカンドアルバム『バベル』(2012年)も全英・全米で初登場1位を獲得するなど、その人気は衰えを知りませんでした。2015年リリースのサードアルバム『ワイルダー・マインド』では、バンジョーなどの民族楽器の使用を控え、ドラムセットを導入するなど、オルタナティブ・ロックへの接近を見せ、音楽性の幅を広げました。

2016年には、南アフリカ共和国のヨハネスブルグでレコーディングされたミニアルバム『ヨハネスブルグ』を発表。アフリカの民族音楽を取り入れた楽曲や、アフリカ出身のミュージシャンとのコラボレーションなど、新たな試みに挑戦しました。2018年にはフォースアルバム『デルタ』をリリース。民族楽器を再度使用するなど、多様な音楽ジャンルを取り込んだアレンジを展開しました。

メンバーの脱退とソロ活動

2021年、メンバーのカントリー・ウィンストン・マーシャルが、自身のSNSでの発言を巡る騒動を受け、バンドを脱退。その後、フロントマンのマーカス・マムフォードが、2022年に初のソロアルバム『セルフタイトルド』をリリース。自身の過去の性的虐待を告白するなど、パーソナルな内容が話題となりました。

最新作と今後の活動

2024年には、ファレル・ウィリアムスとの共作となる新曲「Good People」をリリース。2025年には、バンド結成の地であるラシュミアの名を冠した7年ぶりのオリジナルアルバム『ラシュミア』をリリース予定です。

歌詞の特徴

マムフォード・アンド・サンズの歌詞は、文学作品からの影響を強く受けています。シェイクスピアの戯曲や、ジョン・スタインベックの小説などからの引用が散見され、その深遠な世界観が、多くのファンを魅了しています。

エピソード

その音楽性や出自に関して、様々な意見が飛び交っていますが、ノエル・ギャラガーが彼らの楽曲を高く評価するなど、多くのミュージシャンからも支持されています。

メンバー

マーカス・マムフォード (Marcus Mumford) - ボーカル、ギター、ドラムス、マンドリン
ベン・ラヴェット (Ben Lovett) - ボーカル、キーボード、アコーディオン、ドラムス
テッド・ドウェイン (Ted Dwane) - ボーカル、コントラバス、ベース、ドラムス、ギター

元メンバー

カントリー・ウィンストン・マーシャル (Country Winston Marshall) - ボーカル、バンジョー、ドブロ

ディスコグラフィ

サイ・ノー・モア (Sigh No More) (2009)
バベル (Babel) (2012)
ワイルダー・マインド (Wilder Mind) (2015)
ヨハネスブルグ (Johannesburg) (2016) [ミニアルバム]
デルタ (Delta) (2018)
ラシュミア (tbc) (2025)

マムフォード・アンド・サンズは、その音楽性と文学的な歌詞で、これからも多くの人々を魅了し続けるでしょう。

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