マリアの爪痕

Janne Da Arcの13枚目のシングル「マリアの爪痕」は、彼らの音楽キャリアにおいて重要なターニングポイントとなった作品です。

前作「Shining ray」から約3ヶ月という短い期間でリリースされたこのシングルは、Janne Da Arcが所属するレーベルmotorodがcutting edgeからavex traxに移管された後に初めて発表された作品です。このレーベル移籍に伴い、本作はコピーコントロールCDという規格で発売されました。これは当時としては一般的な仕様でしたが、音楽業界の変化を象徴する出来事の一つでした。

「マリアの爪痕」は、Janne Da Arcにとって初のノンタイアップシングルとなりました。しかし、タイアップがないにも関わらず、オリコンチャートでは初登場8位を獲得し、前作に引き続き2作連続でのトップ10入りを達成しました。この事実は、彼らの音楽が多くのファンに支持され、その人気が確固たるものであることを証明しています。

本作には2曲が収録されています。

1曲目の「マリアの爪痕」は、作詞・作曲をyasuが手掛け、編曲はJanne Da Arcと岡野ハジメが担当しました。この楽曲は、バンドの持ち味である独特な世界観と、メンバーそれぞれの高い演奏能力が融合した、聴き応えのある作品となっています。

2曲目の「QUEEN」は、kiyoが作詞・作曲を手掛け、編曲は「マリアの爪痕」と同様にJanne Da Arcと岡野ハジメが担当しました。この楽曲も、Janne Da Arcの音楽的な幅広さを示す、バラエティに富んだ作品です。

「マリアの爪痕」の制作には、以下のミュージシャンが参加しています。

Janne Da Arcのメンバーとして、yasuがボーカル、youがギター、ka-yuがベース、kiyoがキーボード、shujiがドラムを担当しています。さらに、アディショナルミュージシャンとして、岡野ハジメがタンバリンと追加キーボードを担当しています。

このシングルに収録された2曲は、後に以下のアルバムにも収録されています。

「マリアの爪痕」は、アルバム『ANOTHER STORY』に収録されています。また、「QUEEN」は、『ANOTHER SINGLES』に収録されています。さらに、両曲ともベストアルバム『SINGLES』に収録されています。そして、Janne Da Arcのメジャーデビュー10周年を記念したコンプリートボックス『Janne Da Arc MAJOR DEBUT 10th ANNIVERSARY COMPLETE BOX』にも「マリアの爪痕」が収録されています。これらの事実からも、本作がJanne Da Arcのキャリアにおいて、重要な作品の一つであることが伺えます。

「マリアの爪痕」は、Janne Da Arcの音楽性を語る上で欠かせない一曲であり、彼らの音楽の多様性と深さを感じることができる作品です。バンドの歴史を語る上で、重要な意味を持つシングルと言えるでしょう。

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