岡野ハジメ

岡野ハジメの音楽キャリアと人物像

岡野ハジメ（おかの はじめ）は、1956年11月26日に愛知県で生まれた音楽プロデューサー、作曲家、編曲家です。彼は明治学院大学を卒業後、音楽業界に足を踏み入れ、数多くのアーティストと共に活動してきました。

音楽キャリアの始まり

彼の音楽キャリアは17歳でベースを始めたことから始まりました。1977年には、バンド『スペース・サーカス』でプロとしての第一歩を踏み出しました。その後、香織がヴォーカルを務める『ショコラータ』や『東京ブラボー』のメンバーとしても活躍しました。バンド『PINK』への参加も含め、彼はさまざまな音楽グループで経験を積んでいきました。

バンド『PINK』が活動を休止した後は、自身のプロデューサーとしての道を歩むようになります。同時に、吉田仁と共に『QUADRAPHONICS』を結成し、2枚のアルバムをリリースしました。1991年には、DELPHINEやD.I.E.と共に多国籍バンド「FLESH」を結成するも、同年中に解散しました。

L'Arc〜en〜Cielとの関係

1997年からは、L'Arc〜en〜Cielの音楽プロデューサーとしての役割を担っており、日本の音楽シーンにおいて重要な位置を占めています。また、デビュー当初からDEAD ENDのプロデュースも手がけており、再結成以降も音源制作に参加しています。彼のプロデューススタイルは独自のロック哲学を基にしており、日本には数少ないリアルなロック感覚を持つプロデューサーの一人として知られています。

海外活動と楽器への情熱

岡野は、ホッピー神山、スティーヴ エトウらと「PUGS」というグループを結成し、海外市場にも目を向けた活動を展開しました。1997年には、アメリカのオルタナティブ音楽フェス「ロラ・パルーザ」にも出演し、全米ツアーを行いました。

さらに、彼は楽器に対する強い情熱でも知られており、独自に開発したカスタマイズベース「VIBRA 1号機」は、特に多くの話題を呼びました。このベースは「スター・ウォーズ」のスノースピーダーを思わせる特徴的なデザインを備えており、Dragon Ashのベーシストである馬場育三にも影響を与えました。

岡野はYAMAHAと協力し、プロフェッショナルでも使用できる高品質なベース「SBV-J1/J2」を限定100本リリースするなど、音楽の品質向上にも寄与しています。

趣味と影響

音楽の世界以外でも、岡野は特撮や玩具、プラモデルのファンであり、その熱心さは業界でも知られています。有名雑誌との対談では、音楽よりもゴジラやウルトラQの話題に花を咲かせたこともあります。彼が影響を受けたアーティストとして、伊福部昭や冨田勲の名前を挙げていることからも、音楽に対する真摯な姿勢が伺えます。

また、彼の大学時代の後輩には織田哲郎がおり、その友人関係も音楽界での交流の一部と言えるでしょう。

プロデュースしたアーティスト

岡野は、そのキャリアを通じて多くのアーティストをプロデュースしてきました。主なアーティストには、相川七瀬、Alice Nine、エレファントカシマシ、筋肉少女帯、L'Arc〜en〜Cielなどが含まれ、その範囲は非常に広範囲にわたります。

著書

さらに、岡野ハジメは著書『音楽プロデューサー 岡野ハジメ エンサイクロペディア CATHARSIS OF MUSIC』（2019年）も出版しています。この本では、音楽プロデューサーとしての彼の哲学や経験が詳しく語られています。

日本の音楽シーンにおいて、岡野ハジメはその独自の視点とアーティストへの深い理解を持ちながら、今もなお多くのミュージシャンと共に歩み続けています。

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