マリア2 受胎告知の謎

『マリア2 受胎告知の謎』

『マリア2 受胎告知の謎』は、1999年8月5日にアクセラよりリリースされたPlayStation向けのアドベンチャーゲームです。本作は『マリア 君たちが生まれた理由』の続編であり、登場人物や舞台を一部引き継ぎつつ、独自のストーリーが展開されます。2000年3月10日にはWindows 95版が発売され、さらに2001年7月19日には廉価版も登場しました。

ゲームの概要とシステム

本作の物語は、前作から2年後を舞台にしており、前作の設定や世界観を巧みに利用しています。しかし、前作の物語の影響を受けずに独立したストーリー展開が特徴です。ゲームシステムは前作と類似しており、主要な進行はキャラクター同士のテキストベースの会話パートからなります。特に重要なクライマックスではアニメーションムービーが流れ、プレイヤーを物語の世界に引き込みます。

ストーリーが進行する中でアイテムを見つける必要がある場合、リアルタイムでのキャラクター操作が可能なパートに切り替わることで、プレイヤーは主人公を操作し、探索を行います。また、前作同様、主人公が使用するパソコンに他のキャラクターからのメールが届く機能も搭載されています。

マルチエンディングシステム

本作ではマルチエンディングが採用されており、プレイヤーの選択によって異なる結末を迎えることができます。初回プレイで到達可能なエンディングは3つで、その後のゲームデータをセーブして新たな周回プレイを行うことで、物語の展開が大きく変わる「究明編」を体験することができます。この編では、主要な選択肢により新たなシナリオに進むことができるため、最終的には合計5つのエンディングが用意されています。

ストーリー展開

物語は1960年代に遡ります。南極で一体の凍結死体が発見され、調査が行われます。最初は海遊性ほ乳類の一種と思われましたが、DNA解析によってその正体が絶滅した祖先である「祖ジュゴン」であることが判明します。この発見なこそが人魚伝説のモデルとなる重要な発見です。数十年後、この領域の研究を行う慈愛堂生物研究所において、主人公である新人ジャーナリスト・国友真里亜は、研究所所長の亜門博士を訪ね、様々な情報を得ることになります。

しかし、博士が研究所内で死体として発見され、真里亜は弟子の景山純が殺人容疑をかけられたことを知ります。思いがけず彼を匿うことになった真里亜は、事件の真相を追及する羽目となり、次第に大きな陰謀へと巻き込まれていきます。

登場人物

• - 国友真里亜: 主人公であり、さくらテレビの新人ジャーナリスト。明るく活発で心の成長を見せていく。
• - 景山純: 慈愛堂生物研究所の助手。信頼される人物だが、絶望的な立場に追い込まれる。
• - 亜門京介: 研究所の所長で、ノーベル化学賞を受賞した生物学者。
• - 桜沢比奈子: 真里亜の親友で、システム開発部に勤めるプログラマー。
• - 鷲崎マリア: 中学生の天才少女で、物語の重要な要素に関わる。
• - 安藤乱: 社会部の室長で、真里亜を支える存在。

このように『マリア2 受胎告知の謎』は、魅力的なキャラクターと緻密なストーリー展開を通じて、プレイヤーに新たな体験を提供する作品となっています。

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