マリオ・バティスタ

マリオ・バティスタ

アメリカ合衆国ネバダ州ウィネマッカ出身のプロ総合格闘家、マリオ・バティスタ（Mario Bautista、1993年7月1日生）。世界最高峰の総合格闘技団体UFCのバンタム級で戦い、現在同階級の公式ランキングで10位にランクインしている。アリゾナ州に拠点を置く名門ジム、MMAラボに所属。

来歴

マリオ・バティスタは14歳でレスリングを始め、高校時代にはブラジリアン柔術の経験も積んだ。故郷ネバダ州を離れ、アリゾナ州へ移住した彼は、総合格闘技の専門トレーニングジムであるMMAラボで本格的な練習を開始。2017年にプロ総合格闘家としてのキャリアをスタートさせた。

UFCでの戦績

バティスタのUFCデビューは2019年1月19日、大会UFC Fight Night: Cejudo vs. Dillashawでのことだった。直前で出場がキャンセルとなった選手の代役として、急遽バンタム級の強豪コーリー・サンドヘイゲンとの対戦が組まれた。デビュー戦は厳しいものとなり、1ラウンドで腕ひしぎ十字固めによる一本負けを喫した。

しかし、次の試合で巻き返しを図る。2019年7月20日、UFC on ESPN: dos Anjos vs. Edwardsにてソン・ジンスと対戦。この試合では互いに一歩も引かない激しい攻防を展開し、結果的に3-0の判定勝ちを収めた。この試合内容は高く評価され、ファイト・オブ・ザ・ナイトのボーナスを獲得した。

2020年2月8日、UFC 247でマイルズ・ジョーンズと対戦。バティスタは攻撃的なファイトを展開し、2ラウンドに左飛び膝蹴りで相手をダウンさせた後、追撃のパウンドで試合を終わらせた。この見事なTKO勝利はパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトに選出された。

その後もUFCでのキャリアを重ね、2022年11月5日のUFC Fight Night: Rodriguez vs. Lemosではベニート・ロペスと対戦。試合開始早々にグラウンドの展開となり、バティスタは腕ひしぎ三角固めを極め、1ラウンドでの一本勝ちを果たした。この試合もパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトのボーナス対象となった。

ランカーとの対戦機会も得て、2024年1月13日のUFC Fight Night: Ankalaev vs. Walker 2では、当時バンタム級ランキング13位に位置していたリッキー・シモンと対戦。この試合を3-0の判定で勝利し、ランキング入りに向けて大きなアピールとなった。

そして、2024年10月5日に行われた記念すべき大会UFC 307では、バンタム級ランキング10位であり、元UFC世界フェザー級王者でもある伝説的なファイター、ジョゼ・アルドと対戦した。レジェンドとの一戦はフルラウンドにもつれ込む熱戦となったが、バティスタはスプリット判定（2-1）で勝利を収めた。この勝利により、自身のランキング上位進出への足がかりを固めた。

受賞歴

UFCにおいて、マリオ・バティスタは以下の表彰を受けている。

UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト: 2回
UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト: 1回

これらの受賞は、彼の試合が常に観客を魅了するエキサイティングなものであることを示している。打撃、グラップリング、そして勝利への強い意志を併せ持つバティスタは、バンタム級戦線において注目の存在となっている。

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