マリナード地下街

マリナード地下街は、神奈川県横浜市中区の関内地区に位置する地下街です。1977年10月29日に開業し、以来、地域住民や観光客に利用されています。その特徴は、幅6メートル、全長約230メートルの東側を上にした「L」字型のメインストリートです。横浜駅周辺の横浜ポルタや相鉄ジョイナスと比較すると小規模ですが、横浜市営地下鉄関内駅馬車道口、JR根岸線関内駅北口、そしてイセザキモール・馬車道商店街とを結ぶ重要な動線となっており、一日を通じて多くの人々が行き交います。

地下街の中央部には、約600平方メートルの広場が設けられており、伊勢佐木町と直接つながっています。広場の北側には人工の滝がある吹き抜けがあり、南側には花壇が設置された吹き抜けがあります。これらの吹き抜けからは自然光が差し込み、地下にいながらも開放的な空間を感じることができます。さらに、広場の真下には首都高速横羽線が通っており、都市のインフラと一体化した構造も特徴の一つです。

店舗数は三十数軒で、ファッション関連の店舗が多い傾向にあります。飲食店は、地下鉄関内駅からマリナード広場にかけての北側に集中しています。これにより、利用者はショッピングから食事まで、さまざまなニーズに対応できます。

営業時間は10:00から20:30までですが、飲食店は一部を除き22:00まで営業しています。地下街の通行可能時間は5:00から24:00までとなっており、早朝から深夜まで利用者の利便性が考慮されています。

マリナードという名称は、マリン（海）とプロムナード（散歩道）を組み合わせて作られました。これは、横浜という港町に位置し、人々が快適に散策できる空間を提供するという、この地下街のコンセプトを象徴しています。マリナード地下街は、単なる商業施設としてだけでなく、都市生活を豊かにする公共空間としても、重要な役割を果たしています。

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