マリリン・マックー

マリリン・マックー（Marilyn McCoo、1943年9月30日 - ）は、アメリカ合衆国ニュージャージー州出身の女性ボーカリストであり、その才能と美貌で音楽界に大きな足跡を残しました。

医師の娘として生まれた彼女は、19歳の時に家族と共にロサンゼルスへ移住。当初はモデルとして活動していましたが、その後、歌の世界へと転身を遂げます。

1967年、マックーはフィフス・ディメンションを結成し、リード・ボーカリストとしてその歌声を披露。グループは瞬く間に人気を集め、彼女自身もスターダムへと駆け上がりました。フィフス・ディメンション時代には、数々のヒット曲を世に送り出し、その美しいハーモニーと洗練されたサウンドで多くのファンを魅了しました。

1969年には、フィフス・ディメンションのメンバーであったビリー・デイヴィス・ジュニアと結婚。その後、彼女はソロ活動へと移行し、夫とのデュエット曲「星空のふたり（You Don't Have to Be a Star (To Be in My Show)）」は、1976年に全米チャート1位を獲得する大ヒットとなりました。この曲は、彼女にとって最大のヒット曲となり、グラミー賞R&Bデュオまたはグループ賞を受賞する栄誉にも輝きました。

1979年には、ニール・サイモン脚本の映画『第二章（Chapter Two）』の主題歌「I'm On Your Side」（作曲：マーヴィン・ハムリッシュ、作詞：キャロル・ベイヤー・セイガー）を担当。その歌唱力が高く評価されました。

1983年には、初のソロ・アルバム「ソリッド・ゴールド（Solid Gold）」をリリース。2014年には初CD化もされ、再び注目を集めました。1990年にはミュージカル「ラ・マンチャの男」に出演するなど、舞台女優としての才能も発揮しています。リヴァイヴァル上演されたハロルド・プリンス演出のミュージカル「ショウボート」では、ジュリー役をロネット・マッキーから引き継ぎ、ブロードウェイ・ミュージカル・デビューを飾ると共に、1995年から1996年まで同役を演じました。

音楽活動以外にも、テレビ番組の司会者としても活躍するなど、その多才ぶりを発揮しています。彼女の魅力は、その美しい歌声だけでなく、知性とユーモアに溢れた人柄にもあり、多くの人々に愛されています。

マリリン・マックーは、音楽、舞台、テレビと、多岐にわたる分野で才能を発揮し、アメリカのエンターテイメント界に貢献し続けている、まさに「レジェンド」と呼ぶにふさわしい存在です。

公式ウェブサイト Official Home Page
Marilyn McCoo - IMDb（英語）
Marilyn McCoo - インターネット・ブロードウェイ・データベース（英語）

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