マリンスパあたみ

マリンスパあたみ

静岡県熱海市和田浜南町に所在する、熱海市営のプールと温泉を組み合わせた複合レジャー施設です。2000年（平成12年）に開設され、その前身は1966年（昭和41年）に開場した市営プール「熱海ロングビーチ」に遡ります。現在、西側に隣接する熱海海浜公園と一体的に管理されており、地域住民や観光客に利用されています。

立地と周辺環境

本施設は、熱海市街地の南側、和田浜南町の海岸沿いに位置しており、和田川とサンレモ公園、熱海港に囲まれたロケーションです。北東方向には、道路を挟んで熱海親水公園の第4工区が向かい合っており、海辺の景観を楽しむことができます。施設の北西側には、マリンスパあたみの駐車場を兼ねる市営の和田浜駐車場があり、100台以上の収容能力があります。周辺の道路は海側からアクセスする一方通行となっているため、路線バスを利用する場合は、南東側のサンレモ公園方面にある「マリンスパあたみ」バス停で下車するのが便利です。

施設構成

館内は複数のフロアで構成され、様々な施設を備えています。

1階: 温水プールエリアと温浴エリアが設けられています。
温水プールエリア（南側）:
ウォータースライダー: 高低差8メートル、全長73メートルのスリル満点のスライダー。
流水プール: 屋外と屋内をつなぐ一周75メートルのプールで、ゴールデンウィークと夏季に限定して利用可能です。
幼児用プール: 小さなお子様向けに安全に配慮された浅めのプール。
日水連公認25m温水プール: 日本水泳連盟公認の本格的な25メートルプール。
温浴エリア（北側）:
健康温浴室: ジャグジーや寝湯など、多様な12種類の浴槽を備えています。
サウナ: 高温、低温、ミスト、スチームの4種類のサウナ室があります。
2階:
海の見える大浴場: 湯船から相模灘を眺めることができる開放的な温泉施設。
レストランシーガル: 軽食や食事を楽しめるレストラン。
ウェルネスゾーン: トレーニングマシン9種類のほか、骨密度、血管年齢、体組成などの測定も行える健康促進エリア。
3階:
屋上プール: 季節営業の屋外プール。
ボディデザイン研究所: パーソナルトレーニング、グループレッスン、ボディケアなどのサービスを提供。
スタジオ: 各種レッスンや活動に利用される空間です。

利用案内

定休日: 毎週木曜日
営業時間: 通常は10時から19時までですが、水曜日は21時まで営業時間が延長されます。
利用料金（税込）:
終日利用:
大人: 1,360円
小人（中高生）: 680円
3歳～未就学児: 420円
0歳～2歳（水遊びパンツ付き）: 310円
15時以降利用:
大人: 1,120円
小人（中高生）: 610円
3歳～未就学児: 420円
0歳～2歳（水遊びパンツ付き）: 310円
日帰り入浴（温泉・ジャグジー・サウナのみ）:
大人: 1,010円
小人（中高生）: 560円
3歳～未就学児: 420円
0歳～2歳（水遊びパンツ付き）: 310円
割引: 障害者割引や、10名以上の一括利用で適用される団体割引があります。
パスポート: 年間、月間、3ヶ月の期間で利用できるパスポートも販売されています。
レンタル: バスタオルや水着のレンタルサービスが利用可能です。

管理体制と沿革

本施設は、熱海市による指定管理者制度のもと運営されています。2019年4月から2024年3月までの期間は、「STI熱海海浜公園グループ」（静岡ビル保善、東京ドームスポーツ、伊豆駿河湾游泳協会による共同体）が指定管理者として運営を担っています。これ以前には、公益財団法人熱海市振興公社、明治スポーツプラザ・NTTファシリティーズグループ、シダックス大新東ヒューマンサービスなどが管理運営を行っていました。施設の歴史は、前身である熱海ロングビーチが開業した1966年に始まり、2000年にマリンスパあたみとして新たな一歩を踏み出しました。

周辺には、熱海海浜公園のほか、隣接するサンレモ公園や、道路を挟んで親水公園第4工区があり、これら一帯が熱海における海辺のレクリエーション空間を形成しています。

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