マリー＝クリスティーヌ (マイケル王子夫人)

マイケル・オブ・ケント王子妃（Princess Michael of Kent）は、1945年1月15日、当時ナチス・ドイツ領であったズデーテン地方で、男爵令嬢マリー・クリスティーヌとして生を受けました。彼女は、エリザベス2世の従弟であるマイケル・オブ・ケント王子の妻であり、ケンジントン宮殿を公邸としています。

生い立ちと結婚

第二次世界大戦末期に生まれたマリーは、敗戦後の混乱の中、カトリック教徒として育てられました。インテリアデコレーターとして働いた後、1971年にイギリス人銀行家と結婚しましたが、1977年に離婚。その後、1978年にマイケル王子と再婚しました。この結婚は、当初、1701年王位継承法の規定により、マイケル王子の王位継承権を一時的に失わせましたが、2013年の法改正により、彼の継承権は復活しました。

血筋と評価

王子妃の母方の祖先には、フランス王アンリ2世や王妃カトリーヌ・ド・メディシス、画家ピーテル・パウル・ルーベンスなどが名を連ねます。彼女の血筋は、英国王室の成員と結婚する者の中では、エディンバラ公フィリップ以来の王族らしいものと評され、180cmという高身長も注目を集めています。

メディアと称号

2004年、王子妃は、ディナーの席で黒人の一団に対し人種差別的な発言をしたとして告発されました。また、2017年には、黒人をモチーフにしたブローチを着用したことが批判を浴びました。これらの出来事は、彼女の公的なイメージに影響を与えました。

彼女は、マリー＝クリスティーヌ・フォン・ライプニッツ男爵令嬢として生まれ、最初の結婚を経て、現在の称号であるマイケル・オブ・ケント王子妃殿下となりました。

著書

作家としても活動しており、以下の著書があります。

『異国へ嫁した姫君たち―ヨーロッパ王室裏面史』（1989年）
『宮廷を彩った寵姫たち―続・ヨーロッパ王室裏面史』（1994年）
The Serpent and The Moon: two rivals for the love of a Renaissance king（2004年）
The Queen Of Four Kingdoms（2013年）
Agnès Sorel: Mistress of Beauty*（2014年）

これらの著作を通して、ヨーロッパ王室の歴史や人物に光を当て、独自の視点を提供しています。

マイケル・オブ・ケント王子妃は、その出自、結婚、そしてメディアでの報道など、様々な側面から注目を集める人物です。彼女の人生は、現代の王室における役割や課題を考える上で、興味深い事例を提供しています。

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