マリー＝モニク・ロバン

マリー＝モニク・ロバン（1960年 - ）は、フランスのジャーナリストであり、数々の社会派ドキュメンタリー作品で知られています。ポワトゥー＝シャラント地域圏出身。

彼女の作品は、告発的な内容と綿密な調査に基づいたもので、国際的な賞を受賞するなど、高い評価を得ています。

主な作品

Voleurs d'yeux（眼球の泥棒たち）

臓器売買をテーマにした作品。1995年にアルベール・ロンドル賞を受賞。

Escadrons de la mort, l'école française（死の部隊：フランスの教え）

フランスの情報機関が、アルゼンチンやチリの秘密 службに、アルジェリア戦争で用いられた対反乱作戦や拷問などのノウハウを伝授した実態を暴いた作品。フランス上院年間最優秀政治ドキュメンタリー賞を受賞。アルゼンチン軍治安部隊による「汚い戦争」や「コンドル作戦」で、市民への拷問が行われた背景に、フランス軍の関与があったことを示唆しています。

Le monde selon Monsanto（モンサントの不自然な食べもの）

遺伝子組み換え作物（GM作物）の世界最大手企業であるモンサントの実態に迫るドキュメンタリー。GM作物の安全性や、モンサントの企業戦略の問題点を指摘し、大きな反響を呼びました。レイチェル・カーソン賞など、多数の賞を受賞。

この作品では、モンサントが過去に製造・販売したポリ塩化ビフェニル（PCB）や、ベトナム戦争で使用された枯れ葉剤、そして遺伝子組み換え作物に関する問題点が取り上げられています。また、モンサントが世界中の農業に与える影響についても深く掘り下げています。46カ国に拠点を持つモンサントの多国籍企業としての側面にも注目しています。

Torture Made in USA

アメリカ製拷問の実態に迫るドキュメンタリー。

Crops of the Future

2050年の食糧問題の解決策を探るドキュメンタリー。2012年10月16日の「世界食糧の日」に、Arteで放映されました。

著作

Voleurs d’organes. Enquête sur un trafic, Éditions Bayard.
Escadrons de la mort, l'école française, de Marie-Monique Robin. La Découverte (2004年)
Los Escuadrones De La Muerte / The Death Squads, de Marie-Monique Robin. Sudamericana (2005年)
Les 100 photos du siècle (Le Chêne/Taschen)
Le sixième sens, science et paranormal (Le Chêne).
* Le Monde selon Monsanto, coédition ARTE éditions / La Découverte 2008年

マリー＝モニク・ロバンの作品は、現代社会が抱える問題に鋭く切り込み、私たちに警鐘を鳴らしています。彼女のジャーナリストとしての姿勢は、多くの人々に影響を与え続けています。

もう一度検索