マルケル・スサエタ

マルケル・スサエタ：バスクが生んだ才能、その軌跡

マルケル・スサエタ・ラスクラインは、1987年スペインのエイバルで生まれ、アスレティック・ビルバオで育ちました。右サイドを主戦場とするフォワード、ミッドフィールダーとして、そのキャリアを輝かせた名選手です。

アスレティック・ビルバオでの躍進

スサエタはアスレティック・ビルバオの下部組織出身で、2007年にトップチームデビュー。FCバルセロナ戦で初得点を記録するという鮮烈なデビューを飾ります。ホアキン・カパロス監督の信頼を得て出場機会を増やし、アトレティコ・マドリードやセビージャFCといった強豪相手にも得点を重ねました。

2008-09シーズン以降は、チームの中心選手としての地位を確立。コパ・デル・レイでは準優勝を経験し、UEFAヨーロッパリーグでも存在感を示しました。マルセロ・ビエルサ監督の下では、UEFAヨーロッパリーグで5得点を挙げるなど、キャリアハイとなるシーズン通算13得点を記録しました。

エルネスト・バルベルデ監督の下では、リーグ戦で12アシストを記録し、UEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得に貢献。2016年には、欧州カップ戦におけるクラブ最多出場記録を更新。2017-18シーズンには、ゴルカ・イライソスの退団に伴い、キャプテンに就任しました。2019年には、クラブ史上5人目となる通算500試合出場を達成。14年間で507試合に出場し、56得点87アシストを記録しました。

Jリーグ挑戦と海外でのプレー

2019年、スサエタはJリーグのガンバ大阪へ移籍。しかし、1シーズン限りで契約満了となり退団。その後、メルボルン・シティFC、マッカーサーFCでプレーし、2021年に現役を引退しました。

スペイン代表としての足跡

2012年、ビセンテ・デル・ボスケ監督によりスペイン代表に初招集され、パナマ代表との親善試合でデビュー。この試合で初得点も記録しました。

プレースタイルと評価

スサエタは、卓越したテクニックと戦術眼を持ち合わせ、右サイドからの正確なクロスやドリブル突破でチャンスを演出するプレーヤーでした。アスレティック・ビルバオでは長年にわたりチームを支え、その献身的なプレーは多くのファンに愛されました。

選手キャリアと主な記録

アスレティック・ビルバオ：507試合56得点
Jリーグ初出場：2019年9月14日 vsサガン鳥栖
スペイン代表：1試合1得点
スーペルコパ・デ・エスパーニャ：1回（2015年）

マルケル・スサエタは、アスレティック・ビルバオの象徴として、その名を歴史に刻んだ偉大な選手の一人です。

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