マルコ・パローロ

マルコ・パローロは、1985年1月25日にイタリアのガッララーテで生まれた元プロサッカー選手です。主にミッドフィルダーとしてプレーし、その豊富な運動量と戦術眼でチームに貢献しました。彼のキャリアは、セリエC1のカルチョ・コモでスタートしました。プロデビュー後すぐにレギュラーとして活躍しましたが、チームの財政問題によりセリエDに降格。翌シーズン、ACキエーヴォ・ヴェローナとの共同保有でUSピストイエーゼ1921に移籍しましたが、2007年にはキエーヴォに保有権が完全に買い取られ、チームを離れることになります。

その後、2008年にキエーヴォのライバルであるエラス・ヴェローナFCへ共同保有で移籍。1シーズンプレーした後、恩師であるピエルパオロ・ビゾーリ監督の誘いを受け、セリエBのACチェゼーナへ移籍しました。チェゼーナでは、チームのセリエA昇格に大きく貢献し、自身もセリエAデビューを果たしました。その活躍が認められ、チェゼーナはキエーヴォからパローロの保有権を全て買い取り、2015年まで契約を延長しました。パルマFCでの2年間を経て、2014年7月にはSSラツィオへの移籍が決定。ラツィオでは、加入1年目からMFながら10得点を挙げる活躍を見せ、二桁得点を達成。2017年2月5日にはペスカーラ戦で1試合4ゴールという驚異的な記録を達成しました。

パローロは、イタリア代表としても活躍しました。世代別代表の経験はありませんでしたが、2011年3月29日のウクライナ戦で代表デビューを果たしました。2014年のブラジルワールドカップでは代表メンバーに選出され、イングランド戦で途中出場を果たしました。また、2016年のユーロにもメンバー入りしました。国際Aマッチでは36試合に出場しましたが、得点は記録していません。2021年にラツィオとの契約が満了し、現役を引退。現在はDAZNイタリアで解説者として活躍しています。

パローロの主な所属クラブは以下の通りです。

カルチョ・コモ (2004-2005)
USピストイエーゼ1921 (2005-2007)
フォリーニョ・カルチョ (2007-2008)
エラス・ヴェローナFC (2008-2009)
ACチェゼーナ (2009-2012)
パルマFC (2012-2014)
* SSラツィオ (2014-2021)

ラツィオでは、2017年のスーペルコッパ・イタリアーナと2018-19年のコッパ・イタリアのタイトルを獲得しています。

パローロのプレースタイルは、中盤での豊富な運動量と献身的なプレーが特徴でした。攻撃時には積極的にゴール前に顔を出し、時には得点も記録しました。また、戦術眼にも優れ、チームのバランスを保つ重要な役割を担っていました。引退後は、解説者として、その経験と知識を活かし、サッカーの魅力を伝えています。

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